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意外なこだわり~カーニャ~《新年・暫定》
「カーニャのそれって手作りなのか?」
「……何よ急に」
「いや、何となく気になってな」
休み時間中、ユーリが何気なく指さしたのはカーニャの髪を側頭部で分ける髪飾りだった。
十字架に似た掌大の装飾品。お洒落とは無縁そうな武骨な雰囲気を持つそれが、彼女のツインテールを形作っているのは間違いない。
ユーリにはどうにもそれが市販品の様には思えなかった。
いや、彼女は他国の出身者であるし、祖国では若者に大ヒット商品である可能性もなくはないないのだが……。でも彼にはそれが彼女が手を加えて作り上げた一品に見えてしょうがないのだ。
――あくまで感覚的なものではあるけども。




