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勇者に転生したがスキル【調べる】しか使えず、全然強くないけど、頼れる仲間と魔王を倒します!  作者: 雨のち晴れ
巫女ハツネ編

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粉砕の一撃、そして静まり返る畑

【ガキンッ】【ガキンッ】【ガキンッ】


「………クッ」


前線ではグレイヴとモンスターがすでに戦闘を開始していた。


「グレイヴさん、私達が援護します!」


「メイか。…………それと君は?」


「私の名前はレーナ!精霊師よ、よろしくね!」


「わかった。メイ、レーナ二人は後ろから援護を頼む」


「はい!」「了解!」


「では、行くぞ!」


「スキル!」


【ガーディアン・オース】


グレイヴが固有スキルを使い左腕に持っている盾を前に出しモンスターに突っ込んでいく。


【ドガッン】


固有スキルのおかげでグレイヴは怯まず、そのままの勢いで今度は右手に装備しているメイスでモンスターの左足を殴る。


【ドンッ】


【グガガガァ】


モンスターは顔を歪ませグレイヴを睨みつける。と、そこへメイとレーナの魔法が飛んでくる。


【ドーッン】


【シュッ、シュッ、シュッ、】


メイの放ったサンダーボルトで、モンスターの動きが止まり、レーナの風の刃がモンスターの皮膚を切り刻み血しぶきが舞い、大量の血が滴り落ちる。


【ボトッ、ボトッ、ボトッ】


【グ……グ……ガガガァ……】


「………決定打に欠けるか」


モンスターはすぐに傷口の回復を始める。


【シュゥゥゥーッ】


「再生能力か………厄介だな」


【グガガガァ】


モンスターはグレイヴに向け、その場で爪を薙ぎ払って真空波を放った。


「なっ!」


グレイヴはすぐに大楯を目の前に構え真空波をガードする。


【ズザザザザァッ】


「くっ」


「グレイヴさん!」


「問題ない!」


メイが攻撃をガードしたグレイヴを気遣う。グレイヴは勢いのあまり後退させられ、その間にモンスターはグレイヴとの間合いを詰めて更に攻撃を仕掛ける。


【グガガガァ】


【ガキンッ】【ガキンッ】


「ファイアボール」


メイの放つファイアボールがモンスターへと向かう。しかし、ファイアボール目掛けてモンスターは真空波を放ち、手前で爆発が起きる。


【ボンッ】


「なっ!」


「なら、これはどうかしら!」


「旋風斬!」


シルフィーは、巨大な一つの風の刃がモンスターへと飛んでいく。


【ザシュ】


【ボトッ】


モンスターの左腕に当たり、腕は切り落とされる。


【グガガガァ】


モンスターはすぐに腕の再生にかかる。しかし、それを許すグレイヴ達ではない。


「そうはさせん」


「クラッシュ・インパクト」


グレイヴのメイスが白く光りそのままモンスターへと攻撃する。メイスの攻撃に合わせ、モンスターは左腕の爪でメイスを受け止めようとする。


【パキンッ】


攻撃を防ぐはずだったモンスターの爪は砕かれ破片がその場に散らばる。


【ギィィィィィィッ!】


モンスターは粉砕された左腕を天に突き出し、苦悶の表情と共に、地を震わせるほどの悲鳴を上げた。


「これで終わりです!サンダーボルト!」


「旋風斬」


【ドガ―ッン】


【ザシュッ】


モンスターはメイの放ったサンダーボルトが当たり、全身が麻痺し、レーナの放った旋風斬が首に当たる。


【ゴロンッ】


【ドサッ】


モンスターは、その場に倒れ身動き一つしなくなる。


「ハァ、ハァ、ハァ」


「…………やったか」


グレイヴは倒れたモンスターの元へと行きその生死を確認した。そして、メイ達の方に振り返り首を縦に振る。


「や、やったー!」


「ふぅ。シルフィー、お疲れ様」


「お、終わった……疲れた」


「いてててっ。やっと終わったか」


「さて、後の事は俺が引き受けよう。メイ達は村の人を呼んできてくれ。ガイも安全な場所に運ばないとならないしな」


「わかりました」


メイ、ハツネ、レーナは急ぎ村長のもとへと急ぐ。


(しかし、このモンスターは何だったんだ?こんなモンスターはバイス王国でも見たことないぞ。何かが起きている前兆か)


この時はまだ誰も、今後起こる世界の異変に気付く者は居なかった。

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