表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者に転生したがスキル【調べる】しか使えず、全然強くないけど、頼れる仲間と魔王を倒します!  作者: 雨のち晴れ
新たな仲間編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/33

勇者はパーティを組む

【翌日の午後】


いよいよ本格的に拠点作りを開始したアギトとアリス。アリスは、昨日雇った木工師とその弟子2人、数名の騎士団を護衛として拠点を作る場所へと向かった。


【数時間前】


「アリス、何を言っている?もちろん俺も行くぞ!」


「だから、あんたは来なくていいのよ!あんたが居ても何にも出来ないでしょうが!だったら、仲間集めをするなり、冒険者ランクを上げなさい!何回言えばわかるのよ、このへっぽこ勇者!」


「しかしだなぁ。アリスに何かあると俺が困るんだが。」


「まったく。心配してくれるのは嬉しいけど、私なら平気だから!騎士団の護衛も居るし、あんな何もないとこ誰も来やしないわよ!」


「しかしだなぁ・・・・・。」


「くどい!いいからさっさと冒険者ギルドに行きなさい!わかった!?」


「はい。」


こうしてアギトは今、1人で冒険者ギルドの掲示板の前に居るだが・・・・・・。


「参ったなぁ。どうしようかな。」


アギトは、遠目から冒険者ランクF専用のクエストが貼り出されている掲示板を見る。


【薬草の採取 冒険者ランクF〜 内容→薬草を10個納品。パーティメンバー1人〜 報奨金500ゴールド】


【ワイルドボアの肉5kgの納品 冒険者ランクF〜 内容→ワイルドボアの肉を鮮度の良い状態で5kg以上納品。パーティメンバー1人〜 報奨金1500ゴールド】


【作物の収穫 冒険者ランクF~ 内容→フラン村での作物の収穫の手伝い パーティメンバー3人~ 報奨金1000ゴールド】


「うーん。どれもパッとしたのが無いな。」


アギトが何のクエストを受けるか悩んでる居る時、その前で2人の男の子と女の子が何やら話しているんのが聞こえる。男の子の方は13~15歳ぐらい。女の子の方は11~13歳ぐらいだ。


「お兄ちゃん、どうしよう。このクエスト、パーティメンバーが3人以上からだって。あと1人誰か居ないかなぁ。」


「あぁ、せっかく報奨金もいいのに、誰もFランクの掲示板なんか見てねーじゃねーか。クソっ!」


(こんな小さい子までもが冒険者?この世界はどうなっているんだ。)


アギトは、前にいる兄妹をチラッと見た後、2人が見ているクエストの紙を見る。


【オーク1体の討伐 冒険者ランクF~ 内容→ステラの洞窟に居るオークを1体討伐し魔石の回収 パーティメンバー3人~ 報酬金4000ゴールド】


(なるほど。確かに他と比べて報酬金は良いが、この世界でのオークの強さってのはFランク3人の強さで勝てるの?)


アギトがそんなふうに考えていると、


「あの~、すみません。少しよろしいですか?」


兄妹の妹の方がアギトに話しかけてきた。


「え!?俺?」


「はい。お兄さんです。もしよろしかったら、このクエストを一緒に受けてもらえないでしょうか?」


「おい、メイ!何を勝手に・・・・・」


「だってしょうがないじゃない!このままじゃ、今日もろくにご飯食べられないよ!?昨日だって、パン1個だったじゃない!そんなの私、嫌だ!」


「しかしなぁ・・・・・・・。」


(パン1個?大丈夫なのか、この兄妹は・・・・。)


「お兄さん、どうかお願いします!この通りです!」


メイはアギトに対して深くお辞儀をする。そして、


「お兄ちゃんも早くお願いして!」


「わかったよ・・・・・・・お願いします。」


「お兄ちゃん!」


「あー、もう!わかったよ!すみません、僕たちに力を貸して下さい!お願いします!」


兄の方も深々と頭を下げる。2人の子供に頭を下げられてしまうアギト。


「わかった、わかったから頭を上げてくれ!頼むから!」


「本当ですか?」


「あぁ、君達さえ良ければ手伝うよ!ただし、あんまり期待すんなよ?」


「はい!ありがとうございます!ほら、お兄ちゃんもお礼言って!」


「お、おう。そ、その、ありがとうございます。」


「じゃ、さっそく手続きしてきますね!少しお待ちください。」


そう言うと、妹のメイは受付へと走っていく。その隙にアギトは2人に対してスキルを使う。


【スキル 調べる】


【メイ 12歳 職業→見習い魔法使い 状態→空腹 死に至る可能性→〇 冒険者ランク→F スキル→低級魔法が使える】


【ガイ 14歳 職業→見習い剣士 状態→空腹 死に至る可能性→〇 冒険者ランク→F スキル→剣士の極意】


(剣士と魔法使いか。さて、どこまでやれるのかな、この2人は。)


「お待たせしました!では、さっそく行きましょう!」


「そうだな・・・と言いたいところだが、その前に腹ごしらえするぞ!」


「え!?私達はお腹など減っていません。それに私達、お金持ってないです。」


「腹が減ってるって、顔に書いてあるぞ!いいから行くぞ、俺がおごってやる!」


「で、でもそこまでお世話には・・・・・・」


「いいのか兄ちゃん!やったー!俺、腹が減って死にそうだったんだよ!いやー、兄ちゃんいい奴だな!」


「お兄ちゃん、言い方!す、すみません。うちのお兄ちゃん、いつもこんなんで・・・・・。」


「別にいいじゃんかよ!」


「お兄ちゃんがそんなんだから、誰もパーティを組んでくれないのよ!少しは反省してよ。まったくもう!」


「わ、わかったよ。だから、そんな怖い顔するなよメイ!」


「お兄ちゃんがそうさせてるんでしょ!」


「あはははははははははっ・・・・・・・・・・。」


(すごい兄妹だな。兄よりしっかり者の妹。恐るべし。)


こうして、3人は一先(ひとま)ず腹ごしらえの為、酒場へと向かった。そして、昼食を取りながら3人は、


「申し遅れました、私はメイ。歳は12歳です。見習い魔法使いです。よろしくお願いします。そしてこちらが兄の、ガイ。歳は14歳の見習い剣士です。」


「よろしく~」


「もう!お兄ちゃん!」


「あははははは。仲が良いんだな2人は。俺の名前はアギト。19歳で、最近この世界に転生された勇者だ。よろしく!」


【ブ――――――――――――――――ッ】


メイは、食べてるものを勢いよく口から吐き出した。


「きたねーな、メイ!飯ぐらいちゃんと食えよ、まったく!」


「な、何言ってるのお兄ちゃん!アギトさんは勇者なのよ!驚くに決まってるじゃない!勇者様に会えるなんて、一生に一度有るか無いかなのよ!わ、わ、わ、わ、わ、わ、わ、わ、私達はなんて方をパーティに・・・・・。あの・・・無礼な口を聞いた兄さんは殺されるのでしょうか?」


「だ、大丈夫。俺はそんなことしないさ。だから安心してくれ。」


「よかった・・・・。」


まさかの勇者に無礼な態度を取った兄を持つメイは、そっと胸をなでおろした。


「それはそうとアギト様?」


「ん!?何だ?」


「アギト様の武器って何なのですか?見た感じだと装備してないので・・・・・。」


「あぁ。俺の武器はこれさ!」


アギトは木刀とショートボウを召喚した。


「木刀と木の弓ですか?」


「そう、木刀と木の弓」


「他には?」


「無い!」


「無い?無いってどういうことですか?剣とか斧とかは無いんですか?」


「あぁ。俺は特性上、木製武器しか装備出来ない。持てることは持てるが、物凄く重たく感じてしまいとてもじゃないが振れないんだ。」


「勇者が木刀?聞いたことないな!本当に勇者なのか?」


「お兄ちゃん!勇者様にむかって何てこと言うの!」


「いや、いいんだ。俺だってそう思っている。木刀しか装備出来ない男が勇者だなんて、誰も信じないさ。」


「私は信じます!」


「お、おう。ありがとう。」


「さー、さっさと食べてクエストの場所に向かいましょ!」


この後、3人は食事を終えいよいよオークを討伐すべく現地へと向かうのであった。

【人物紹11】

名前→メイ 職業→見習い魔法使い 冒険者ランク→F アギトとの出会い→冒険者ギルドでパーティに誘う 武器→杖 年齢→12歳 性別→女 身長→141cm 体重→39kg 髪→赤でセミロング スキル→低級魔法 クラン→無所属 その他→しっかり者の妹。村がモンスターに襲われ、両親が死に兄と2人で冒険者になる。勇者のアギトを尊敬し、好意をよせる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ