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勇者に転生したがスキル【調べる】しか使えず、全然強くないけど、頼れる仲間と魔王を倒します!  作者: 雨のち晴れ
勇者と王女編

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勇者は連行される

アギトとアリスは場所を変え、酒場へとやってきた。ここでは昼間、ビール(この世界ではエールというらしい)など、アルコールの入った物は販売してなく、現代で言うカフェのようなものだ。


一通り、飲み物と軽食を注文した後2人は話し始める。


「それにしても、良く見つけることが出来たな!?」


「当然よ!私を誰だと思っているのよ!バッカじゃないの!」


相変わらず、言葉のキツいアリス。そんな喋り方にはもう慣れたアギト。でも少しだけ心が痛む。


(もっと優しく接してくれてもいいと思うんだけどな。)


「何よ、人の顔をじろじろ見て・・・・はっ!さては、私の火傷が治ってイヤらしい事を考えてるんじゃないでしょうね!この変態!」


「誰がそんなこと考えるか、ボケ!」


「誰がボケよ、この雑魚が!」


「何だと!?」


「何よ!?」


バッチバチに火花を散らす2人。すると、これでは話しが進まないとアギトは思い、話題を変える。


「それにしても、本当に良かったな。火傷の痕が消えて。」


「ほ~ら、やっぱり可愛いあたしの顔を見て発情してたんじゃない。マジキッも!」


「あのな・・・・・・。」


アギトはテーブルの下でプルプルと震えながら拳を作っていた。


「んで、何か用があって俺を探していたんじゃないのか?」


「あ!そうだった!発情したアギトがキモくて忘れてた。」


(このアマいつか殺す)


「実はね、お父様に会ってもらいたいの!」


「却下」


「はやっ!何でよ!まだ何も言ってないじゃない!」


「どうせあれだろ、「娘を助けた礼に、娘と結婚しろとか」、「何か望みを与えよう、金か?名誉か?」ってとこだろ?」


「ギクッ!な、何で分かるのよ!」


「こういった話しの相場は昔から決まってるからな。」


「何よそれ!?」


「いや別に。んで、礼の事は本当に何もしなくていい。そーいうのいらないから!」


「ダメよ!これじゃ、王族としての立場が・・・。」


「そんなの知ったことじゃない。俺には関係ないことだ。」


「あんたに関係なくても、あたし達には関係あるの!」


「じゃ、適当に褒美は与えたことにすればいいだろ?これでこの話しは終わりだ。じゃ、俺は忙しいからもう行くぞ。」


「ちょっ、待ちなさいよ!」


アギトは席を立ち、その場を離れる。慌ててアリスも席を立ちアギトについて行く。そして、道具屋へときたアギトだったが。


「おい、いつまでついて来る気だ!」


「別に、ついて来たわけじゃないわよ!勘違いしないでよね、キモいから。それに丁度、あたしも道具屋に用があったのよ。」


「へいへい、そーですか。」


アギトは、いつも通り木刀やただの札など、戦闘に必要な物を買う。


「ねぇ!」


「何だよ!自分の物は自分で買えよ!俺は今金欠なんだ!」


「わかってるわそんな事!この貧乏冒険者が!木製武器しか装備出来ないんじゃ、万年Fランク冒険者のままね、可哀想に・・・・・・・・・・・・・・・・・」


(あっ!しまった!)


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「ご、ごめん。い、今の無し!」


「やっぱりアリスもそう思うか?」


「だ、だから今のは無し!無し!聞かなかったことにして!ほ、ほら、こ、これ全部買ってあげるから!なんなら、お父様に言ってこの店ごと買ってあげるわよ!」


アリスはアギトが木製武器しか装備出来ず、冒険者ランクも上げるのは難しい事には気づいていた。人間相手ならまだしも、モンスターが相手となると低級のモンスターぐらいしか勝てない。

それに、ランクアップ条件は課題のモンスターの討伐なども含まれる。上に行けば行くほど、モンスターも強くなり魔法も使えず、木製武器だけだと限界を直ぐに迎える。


「やはり、木製武器しか装備出来ないとモンスターを倒すのにも苦労するし、限界何てあっという間に迎えるよな。まぁ、わかっていたんだけど、実態言われるとな。」


「え!?あ、ちょ。だ、大丈夫よ!ほ、ほら強い仲間が居れば、強いモンスターだってそれこそ、ま、魔王だって倒せるわよ!だから冒険者ランクなんて気にする事なんて無いのよ!何なら、私がブレイブハートに入ってもいいわよ!全く、そこまで言うならしょうがないな、この天才見習い魔法使いが手を貸してあげようではないか!感謝しなさい。」


「い、いや。それは却下で」


「な、何でよ!そこは今の流れだと「ほ、本当か?こんな俺の力になってくれるのか?結婚しよう、アリス」って言う所じゃない?」


「何で俺がお前と結婚しなくちゃいけないんだよ!」


「いいじゃない!私はあのティファって子より可愛いし、スタイルだっていいのよ!」


「いや、普通にティファのが可愛いし、胸もティファのがでかくてスタイル良いと思うけど。」


「くぅぅぅぅぅぅぅぅ!いったい何なのよ、あんたたち2人は!ムカつく!キィィィィィィィィィィ!」


「って、アリス、ティファにあったのか?」


「会ったわよ、あの子あんたの嫁だとか、結婚式あげるだとか色々言ってたわよ!」


「ふはははははははははははっ、そうかそうか!いつも通りのティファに戻っていたのか!ありがとうなアリス、教えてくれて。」


「べ、別にいいわよ!それより、早くクラン加入申請書とやらを渡しなさいよ!書いてあげるから!」


「却下」


「くぅ、手強いわね。まぁ、いいわ!チャンスはいくらでもある。」


そして、お会計を済ましたアギト達は外へと出て、次の目的地へと向かうのだったが、ここでアリスとは別にアギトを探していたヴィクトリアと鉢合わせる。


「あれ?アリスじゃないか?何やってるんだ?勇者アギトは見つかったのか?」


アギトは、第1王子の顔を知らない。当然「誰だ?」となる。そして、


「兄様!見つけましたよ!この人が勇者アギト様です!」


「何?この方が、勇者アギト様か!うーむ・・・・・。俺の方のがイケメンだな。」


(何でこの兄妹はそんなに自信満々なんだ。)


「ところでアリス、王城へはお連れしないのか?」


「聞いて下さいよ!アギトったら『お礼はいらないから、王城へも行かない』って言うんですよ!?どうにかして下さいよ!」


「なるほど。だったらこう言えば良いじゃないか『第3王女が命じます。勇者アギト、王城へ行きなさい。従わないのであれば、あなたを死罪にします』と。」


「なるほど!流石兄様です!」


「だろ、もっと褒めても良いだぞ!」


「あ、こらっ!きたねーぞ!それが王子のやる事か!」


「ふははははははっ!そんな事、知ったこちっちゃない!さぁ、勇者アギト!お前の負けだ、大人しく王城へ行くのだ!お前達、勇者アギトを連行しろ!」


「「「ははっ!」」」


こうしてアギトは王城へと連れて行かれるのだった。

【職業 低ランククラフター職】

見習い鍛冶師 見習い木工師 見習い園芸師 見習い錬金術師 見習い調理師 見習い裁縫師 見習い薬師

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