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勇者に転生したがスキル【調べる】しか使えず、全然強くないけど、頼れる仲間と魔王を倒します!  作者: 雨のち晴れ
勇者と王女編

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勇者は人間相手なら、何とかなる

アギトがシルバーウルフと戦っている頃、とある洞窟では。


「あなた達、こんなことしてタダで済むと思っているの?こんな事して何が目的なの?」


「あぁん?」


「今頃、兄様達が私を探しているに決まっているわ!そして、きっと兄様達が私を助けてくれる。今なら、命だけは取らないから直ぐに開放しなさい!」


「ふはははははははははははっ!」


「何が可笑(おか)しいのよ?」


「探しに来る?本当にそう思っているのか?」


「当り前じゃない!兄様達は強いの!たとえ、あなた達が束になってかかろうと兄様達なら負けない。」


「ずいぶんその兄様達を信頼してるだな。」


「当り前じゃない!何てったって、私の兄様ですもの!」


「俺達が、その兄様に雇われいても同じ事が言えるのか?」


「え!?」


すると、洞窟の奥から身なりの整った1人の青年が姿を現す。


「おい、喋り過ぎだぞ!」


「これはこれは第2王子様。」


「カイル兄様・・・・・・・・?」


「よう、アリス。元気そうだな?どうだ?今から死ぬ気分は?」


「死ぬ?私が?嘘ですよね。カイル兄様?」


「嘘じゃない。今からお前は、俺が王位継承権を引き継ぐ為の駒になってもらいここで死ぬんだよ!」


「な・・・何を言っておられるのですかカイル兄様?嘘ですよね?」


「嘘?今まで俺がお前に嘘をついたことがあるか?」


「え!?」


「お前は、城外に兵士と共に出かけ散策中にで魔物に襲われて殺され、俺は助けようとしたが怪我を負いせめてお前の遺体だけでもと父上に届け、つかえない第1王子よりも俺のが優れていると認めてもらい俺が時期国王になるのだ。」


「嘘よ。あんなに優しかったカイル兄様が・・・。何かの間違いよ!」


「間違いなものか!父上や母上は、兄様やお前にしか興味が無く俺は目もくれず、ただ居るだけの邪魔な存在。毎日毎日が苦痛でたまらなかった。

どんなに頑張っても認めてもらえず、いつも評価されるのはあのクソ兄貴だけ!この苦痛がお前にわかるか?わからないだろうな。

女だからと、いつも甘やかされ、何でも好きなものを与えられ、何不自由なく暮らせる。そんな事が許されていいのか?

俺はもうそんな生活にうんざりだ。だから今回の計画を企てた。」


「そんな・・・・・・・。」


「恨むなら自分を恨むんだな。女として生まれてきたことを。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


アリスは自分を王位継承権為に利用して殺そうとしているカイルを睨みつける。


「ふはははははははははははっ!いい顔じゃないかアリス!だが、いいのかそんな顔をして?」


「うるさいわね、下衆が!」


「おいおい、それが兄に対しての口の利き方か?」


「あんたなんか兄でも何でもない!ただの役立たずのゴミよ!」


「何だと?もう1回言ってみろ!ただじゃ済まさないぞ?」


「何度でも言うわ!この役立たずのゴミ!」


「言わせておけばこの糞アマが!」


カイルは、焚き火がしてある燃えた棒をとる。そして、その棒を握りしめ両手と両足を拘束されているアリスの元に近づき、


「楽に殺してやろうと思ったが、気が変わった。お前は生かしておいてやる。だが、これから先死んだ方がマシなぐらい酷い状態にしてな。」


「ちょ、ちょっと。な、何をする気なの?」


「なーに、ちょっと自慢のお前のその可愛い顔に悪戯してやるさ。もう2度とその顔で人前に出れないようにしてやる。」


「や、やめて。こ、来ないで。お願い、そんなことしないで。」


「あぁん?何を今更謝っているんだ?お前には、俺様を怒らせるとどうなるか目にものを見せてやるよ。お前ら押さえてろ!」


「い、い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」


男達は、アリスを押さえつけ口に布を銜えさせ声が漏れないようにした。そして、カイルは持っていた火の点いた棒をアリスの右頬に押し付ける。


「△〇ЖΩ※∃■?Д∇∬★」


アリスは、右頬は(ただ)れ大きな火傷(やけど)を負い大粒の涙を流す。


「あははははははははははははっ!アリス、ずいぶんと綺麗になったじゃないか?前よりもずっと可愛いぞ!?ほら、自分でも見てみろ!」


カイルはアリスの荷物から手鏡を取り出し、アリスを映し本人に見せる。その顔は、頬の肉が焦げ赤黒く染まり、とてもじゃないがもうこの先、恋人はおろか、結婚など不可能に近い状態の顔になっていた。


「△〇ЖΩ※∃■?Д∇∬★△〇ЖΩ※∃■?Д∇∬」


「え?何だって?もっとして欲しいだ?欲張りな妹だな、しょうがない気が引けるが妹のお願いだ、優しい兄は可愛い妹のお願いを聞いてあげよう。」


必死で首を左右に振るアリス。だがそんな事はお構いなしに続けるカイル。


「おいお前等、アリスの洋服を脱がせ!」


「はっ!」


男達が、ナイフでアリスの全身の洋服を引き裂く。アリスは、必死に抵抗するが手足を縛られ全く抵抗できない。そして、


「もう、嫁には行けない体にしてやるよ。」


カイトはアリスの全身に、火の棒を押し当てる。


「△〇ЖΩ※∃■?Д∇∬★△〇ЖΩ※∃■?Д∇∬」


そんな仕打ちを受け、やがてアリスは抵抗しなくなる。


「よーし、この辺でいいだろう!これ以上やると本当に死んでしまうからな。おい、口の布を外してやれ。」


男はアリスが銜えている布を取った。


「ご、ごめんなさい。もう許して。」


とその時、


「て、敵襲!・・・・・ぐはっ」


「何事だ!?」


突如、洞窟の入り口の方が騒がしくなる。


「何が起こっている!?見張りは何をやっている。」


【遡る事少し前のアギト視点】

   

「ここか。ドンピシャだな」


アギトはアリスが捕らわれていると思われる洞窟へと着いた。洞窟の入り口では2人の見張りが立っていた。アギトはフードを深くかぶり顔を見せないようにしてもしもの時の為に解毒薬Aを飲み毒と麻痺の耐性を付けておく。そして、ショートボウを構え爆発の札の結ばれた矢を2本だし見張りに向かって放つ。


【ボンッ】


まず見張りの1人が胴体に矢を食らい倒れる。そして、


「おい!どうした・・・・・・ぐぁぁぁぁ。」


続けてもう1人の見張りも矢を食らい気絶する。すると奥から続々と男達がやってくる。


「こ、これは・・・・・・。」


見張りの2人がやられた事で出てきた男達は、


「て、敵襲!・・・・・ぐはっ」


アギトはすぐさま洞窟の入口へと向かい、出てくる男達を倒していく。木刀を2本を構え次々に男達と容赦なく叩きのめす。


そして、別の抜け道から状況を確認しにカイルが出てくる。


「貴様、何者だ?」


「何者かって?Fランクの冒険者だ!」


「Fランクの冒険者?それは本当か?」


「あぁ、ここに捕らわれている王女様を助けに来た。」


「助けに?それは本当か?なら、俺に力を貸してくれ!俺の名前はカイル・ライコネン。この国の第2王子だ。」


「ライコネン?」


「あぁ、もしかして知らないのか?この国では、名家に限り性と名を与えられる。」


「そうなのか。俺の出身が田舎過ぎて知らなかった。」


「あははははは。なるほど、なら仕方ないな!覚えておくと言い。」


「そうするよ。」


「それと、君の名前は何という。一緒にアリスを助けてくれたなら、父上に褒美を取らせるようお願いしてみる。」


アギトはここであえて偽名を使った。まだライザでは、勇者という事を伏せておくために。


「俺の名前はワタルだ」


「そうか、ワタルか。なら、俺と一緒にアリスを助けるために共にアリスを助けよう!」


「あぁ!だがその前に、少し待ってくれ。」


「ん!?あぁ、別に構わないが。」


アギトはカイルにスキルを使う。


【スキル 調べる】


【カイル・ライコネン 25歳 職業→騎士 状態→特になし 冒険者ランクA デバフの魔法を得意とする】


(ん?新しい項目が増えてるな。まぁ、いいか。今はそれより)


「よし、じゃ慎重に入るとしよう。」


「うむ、ではAランク冒険者の俺が先に行くとしよう。君は後ろの方を警戒してくれ。」


「わかった。」


2人は洞窟の奥へと向かっていく。しかし、ここでアギトが不信感を覚える。


(妙だな。洞窟の中に人っ子一人いないぞ?偶然か?)


そして、2人はアリスを見つける。


「アリス!無事か、今兄さんが助けてやる!ワタル、アリスを頼む。」


「わかった。」


全身が火傷だらけのアリスの元へと近づくのだが、ボロボロのアリスを見たアギトが、


「これは酷いな、何てことをしやがる」


「い、いや来ないで!」


「ん!?なぜだ?俺達はお前を助けに来たんだぞ!それをなぜ拒む?」


「近づかないで!あなたも兄さんの仲間なんでしょ?」


「仲間?まぁ、仲間って言えば仲間になるのか。だが、それとこれと何が関係ある?」


すると、アギトは後ろから殺気を感じる。


「こう言う事だ!」


突然、後ろからカイルがアギトに斬りかかる。すぐさまアギトは振り向き左腕でカイトの攻撃をガードする。


「なっ!何しやがる!」


「何しやがるもねーんだよ!目撃者が居ては俺の計画が台無しなんだよ!」


「計画?」


「俺は、そこの女を駒にして、この国の王になる?」


「何だと?妹を駒にして王になるだと?」


「あぁ、そうだ!だからお前にはここで死んでもらう!死ね――――――――!」


「ちっ!」


アギトは2本の木刀を出し、カイトの攻撃を凌ぐ!


「そんなたかが木刀で俺に敵うと思ってるのか!」


更にカイトはアギトへと攻撃を仕掛ける。それを木刀で防ぐアギトであったが、1本の木刀はいとも簡単に真っ二つになる。


「もらった!死ね――――――――!」


「あめーよ!」


アギトは使い物にならなくなった木刀をカイトに投げ、すかさずアイテムバックからとあるアイテムを出す。それをカイトめがけて放り投げる。


【粉の唐辛子が入った瓶 飲食〇 調合〇 買値9ゴールド 売値3ゴールド。】


飛んできた、木刀と瓶を叩き返すカイト。しかし、カイトが瓶を割った瞬間、粉上の唐辛子が舞いカイトはもがき苦しむ。


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!目が・・・目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


目の中に唐辛子が入りもがき苦しむカイトをよそに、アギトは渾身の1撃をカイトの顔面に浴びせ気絶させる。


「バーカ!テメーなんぞには負けねーよ!」


こうしてアギトは、カイトを含め他の男達を縄で拘束した。

【人物紹介8】

名前→カイル・ライコネン 職業→騎士 冒険者ランク→A アギトとの出会い→アリスを拉致した洞窟。武器→剣 年齢→22歳 性別→男 身長→178cm 体重→80kg 髪→金髪で短髪 スキル→騎士の心得 クラン→無所属 その他→この国の第2王子。王位継承権を得るために妹のアリスを拉致するクズ次男。闇ギルドと関り有り。アギトにより倒されアリス誘拐の処罰により王族の権利を剥奪され、国外追放されその後行方不明。

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