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勇者に転生したがスキル【調べる】しか使えず、全然強くないけど、頼れる仲間と魔王を倒します!  作者: 雨のち晴れ
勇者と王女編

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勇者は王女を探す決心をする

アギトはエリスから貰った地図を頼りに次の目的地、中央都市ライザに向かっていた。アギトには考えがあり、丁度この国の中央に位置するライザにブレイブハートの拠点を置くことを。


ヴィータからライザまでは馬車で5日、歩けば20日はかかる位置にある。途中で、他の冒険者パーティに会う機会も多々はあった。


共にモンスターを倒し、共に野営をし、朝まで語る事も。もちろん1人の時も何日もあった。その時は、モンスターの居ない洞窟などを探しそこで一晩過ごしてまたライザまで向かう。そうしているうちにアギトは、ライザまで数時間と言う所まで来ていた。


すると、人気の少ない森の中で走っていたアギトは、1台の荷台の付いた馬車とすれ違う。その馬車は、30代ぐらいの男が手綱を握り馬を操っている。そして通常、荷物が置かれるはずの荷台に荷物と共に1人の少女が乗っている。


すれ違い様、アギトは男と、その少女と目が合う。その少女は、どこか諦めた顔をしていた。


その少女は、金髪で頭には大きな赤いリボンを着け青色のドレスを着ていて、見るからに小奇麗な格好をしていた。どこかのお嬢様かと見間違えるほどだ。ヴィータにも、小奇麗にしている男の子や女の子を見かけたが、その子はヴィータで見かけた子達よりもずっと綺麗だった。


そして、アギトは不信感を覚えたがそのままライザまで向かった。馬車とすれ違った1時間後、ようやくライザに着いたアギト。


すると、街の中は騒がしく、騎士団だろうか?鎧で身を固めた兵士たちは血眼(ちまなこになって何かを探しているようにも見えた。


アギトは、そんな兵士たちを気に掛けつつライザのギルドへと向かった。そして、ギルドの中に入ったのだが、こちらも皆が皆、慌てて居るふうだ。アギトは受付に行き、男性から事情を聴く。


「こんにちは。何やら、街全体が騒がしいようですが何かあったのですか?」


「あぁ、大変な事が起きた。この国の、第3王女様が行方不明みたいなんだ。第1王子と第2王子が居るから王位継承権には関わっていないのだが、やっとの事で出来た女の子だ、それはもう王様が溺愛してしてしまってだな・・・・・」


「その王女様が居なくなり、この街はパニックになっていると?」


「そうだ。ギルドの方にも緊急クエストが張り出されて、冒険者達も慌てているんだ。」


「なるほど。ちなみにだが、報奨金はいくらなんだ?」


「膨大な土地か、1億ゴールドだ!」


「1億ゴールドだと!?」


「あぁ、普通の暮らしなら一生困らない金額だ。」


「マジかよ。そりゃスゲーな。」


「当然さ、何てったって王様の王女に対する愛は計り知れないからな。」


「どうだい、兄ちゃん!クエスト受けるかい?」


アギトは考える。これからブレイブハートの拠点を構えるのに膨大な土地は魅力的だ。ゴールドもそう、これから大きくしていくブレイブハートにはあっても困らないものだ。


しかし、ここでクエストを受けてもし自分が王女を見つけ出してみろ、ゲームや本でのお決まりの王女を嫁にしろと言われかねない、そんな事を言われたら魔王討伐どころではない。


現に、今までいくら勇者が負けてもこの世界は滅んでいないのだから。なら、魔王などほおっておいてこの世界で生きて行けと言われるだろう。


そんなのはごめんだ。俺は必ず元の世界に戻り、やりたい事をするって決めているんだ。19年間何も出来なかった時間を取り戻すために。そして、


「いや、遠慮しておく。俺みたいな駆け出しFランク冒険者じゃ到底見つけ出すことなんて無理だからな。」


「そうか、じゃ王女様の特徴だけ教えておくから、見かけたなら近くの王国兵士にでも伝えてくれ。もちろん、俺でも構わない。」


「わかった。検討する。んで、特徴とやらは?」


「あぁ、まず身長は140センチぐらいだ。」


「140センチ?ずいぶんと小さいな。いったい、いくつ何だ?王女様とやらは。」


「歳は15歳。金髪で、頭に赤いリボンを着けている。そして、どうやら今日は青色のドレスを着ていたみたいだ。」


「あ!!!」


「ん?どうした?もしかして見かけたのか?」


「い、いや、まさか。」


「そうか、情報だけでも有力なら報奨金は出るみたいだから、何か知ってることがあったら教えてくれ。」


「何も知らん」


「そうか。んじゃ、今日はどうするんだ?もう夕方になるしクエストは発行できないぞ?」


「そうだな、この街で1番安い宿屋の場所を教えてもらえると助かる。なんせ、初めてこの街に来てさっき着いた所で、まだ街を把握していないんだ。」


「わかった。じゃ、地図を描いてやるから少し待ってろ。」


「申し訳ない。助かる。」


「別にいいのさ、困ったときはお互い様だ。」


そして、アギトは地図を受け取り宿屋の場所を記された地図を頼りに宿屋へと向かう。そして、受付をして部屋へと向かった。


安いだけに、案内された部屋はテーブルとイス、それからベットが1つしかない。でも、野営をするよりはマシだ。雨風凌げて、ベットでも寝れる。


そしてアギトはベットに腰かけ悩んでいた。昼間見た少女が、間違いなく王女様だと分かったからだ。恐らく攫われたのだろう。話しを聞くだけで王様も身代金をいくらでも出しそうだから。


そこに付け込み攫われた。この考えは間違いなく当たっていると思うアギト。そして、日が沈めば探すのが困難になる。街の外も恐らく冒険者達が探しているだろう。


だが、夜になれば冒険者も無理には探さないだろう。暗闇でモンスターに襲われればひとたまりもないからだ。探しに行くなら今しかない。


「あー、くそ!どうにでもなれ!」


アギトは、必要最低限の荷物だけを持ち王女を探しに行くのであった。

【街紹介1】

【ライザ】アギトが転生された国で最も大きい街。東区、西区、中央区、南区、北区と分かれている。ありとあらゆる施設が存在する唯一の街。中央区にはこの国の王が住居を構えている。人口20万人。この国で最大のクラン、ジャッジメントが拠点を置く。

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