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勇者に転生したがスキル【調べる】しか使えず、全然強くないけど、頼れる仲間と魔王を倒します!  作者: 雨のち晴れ
大都市ヴィータ編

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勇者は再び旅に出る

【翌日】


遂に、アギトがヴィータから出ていく日を迎えた。街の入り口ではエリスがアギトを送り出すために来ていた。


「結局ティファは来なかったな。せめて最後ぐらい顔を出してくれても良かったと思うんだけどなぁ。」


「そうね。私も一応声は掛けたんだけどね。」


「まぁ、こればっかりはしょうがないか。」


「ごめんなさいね。」


「エリス様が謝る事じゃないですよ。それより、ティファにこれを渡しておいてもらえますか?」


アギトはエリスにティファ宛の手紙を1枚渡した。


「これは?」


「クラン加入申請書だ。昨日、あの後ギルドに行って正式にクランを立ち上げた。もし、この先もティファが冒険者を続けていつかブレイブハートに入りたいと思う様な事があればいつでも歓迎だと伝えてくれ。」


「わかったは。必ず渡して伝えるわ。」


「すまない、助かる。」


「いいのよ、私にはこれくらいしか出来ないし。あ!それと、これを持って行って。」


エリスは、小さな布袋と1枚の地図を渡した。


「これって・・・・。」


「えぇ、この国の地図と、少ないけどティファを助けてくれたお礼に旅の資金よ。アギト様はまだFランク冒険者でしょ?いくらクエストをこなしても、Fランクだと報奨金が少ないでしょ。そして、旅をするにはどうしたってお金がかかるでしょ?だからせめてこれくらいはさせて。」


アギトは布袋の中を見た。そこには、大量のゴールドが入っていた。


「おいおい、いくら何でもこれはもらい過ぎだ。」


「そんなことないわ。ティファの命に代えたら全然足りないわよ。本当にアギトには感謝してるんだから。なので、何も言わずに受け取って、お願い!」


ティファの命に代えたらと言うエリスの言葉にアギトは渋々了解するしかなかった。


「わかった。大切に使わせてもらうよ。何から何までありがとう。」


「いいのよ、この先何かあったら迷わず私達【天使の宴】を頼ってね。力になるから。」


「あぁ、そうさせてもらうよ。」


「そうだ、この街の転移水晶には触れた?あれに触れれば、1度行ったことのある街には直ぐに行けるのよ。まぁ、この前話した大都市にしかないけどね。それに、1回使うのに結構なお金がかかるけど。」


「あぁ。昨日ギルドに行った時に渚って言うギルドの店員に教わって触れてきた。」


「そう、じゃ問題なしね。たまには、こっちにも顔を出しなさいよ!」


「そうだな。落ち着いたら顔を出すよ。それじゃ、そろそろ出発するよ」


「えぇ。気を付けてね。」


「エリス様も。ティファにもよろしく伝えてくれ。」


「わかったわ。」


「それじゃ、またな!」


「またね!」


こうしてアギトはエリスに見送られながらヴィータを後にした。


「さてと、私もやる事を済ませないと。」


エリスはアギトを見送った後、屋敷に戻りティファの元へと訪れた。


【コンッコンッ】


「入るわよ、ティファ。」


そこには、椅子に座り外を眺めているティファの姿があった。


「本当にこれで良かったの?最後に会わずに後悔はしていないの?」


「うん。」


「本当に?本当は意地でもついて行きたかったんじゃないの?」


「ついて行った所で結局、私はお姉ちゃんの言う通りアギトさんの足手まといにしかならないと感じたわ。これほどまでに自分が無力だったなんて思ってもいなかったよ。」


「これからあなたはどうするの?」


「さぁ、どうしようかな。とりあえずは、天使の宴でのんびり冒険者やろうかな。」


「本当にそれでいいの?本当にそれがあなたのやりたい事なの?」


「そうよ」


「じゃ、これはいらないわね。」


エリスはアギトから預かったクラン加入申請書をティファに渡した。


「これって・・・・・・。」


「えぇ、アギト様が設立したクラン、ブレイブハートの加入申請書よ。アギト様がね、ティファがこの先も冒険者を続けて、いつか勇敢な心に入りたいと思う様な事があればいつでも歓迎だって言ってたわよ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


ティファはアギトがエリスに渡したクラン加入申請書を見て大粒の涙を流す。


「ティファ、最後にもう一度聞くわ。あなたは、これから先も天使の宴に居たいの?それとも、アギト様が作ったブレイブハートに居たいの?どっち?」


「う・・・ぅ・・・・うぅ・・・・わ・・・私は・・・・・私はブレイブハートに入りたい。アギトさんが元の世界に帰るまで・・・・・一緒に・・・・・居たいです。」


「そう!じゃ決まりね!半年よ!半年だけ我慢しなさい!そしたら、私達天使の宴が必ずあなたをSランク冒険者にして、アギトさんの力になれるようにするわ。約束する。」


「・・・・・・・・・・・うん。」


「じゃ、今日はお姉ちゃんとお出かけしましょう!明日から、ビシバシティファを鍛えるからね!」


「う・・・・うぅ・・・お・・・お願いします・・・。」


「ほら、泣いていたって強くなれないわよ!まずは、おいしい物でも食べに行きましょう!」


「うん!」


こうして、半年の間ティファはSランク冒険者になる為に天使の宴のメンバーと共に修行するのであった。


(待っててください、アギトさん。必ず半年でSランク冒険者になってあなたに会いに行きます。それまで少しの間お別れです)

【スキル紹介2】

【剣聖の加護】剣聖だけが使える唯一無二のスキル。効果は各状態異常無効。力とスピードが上がる。鞘から剣を抜いた時から自動発動し、剣を鞘にしまうと自動解除。剣が折れても自動解除。リキャスト時間なし。

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