CASE:014 コチノワ 報告書
東京怪異捜査録 − 警視庁特対室CASE:XXX −
警視庁 特異事案対策室
特異事案報告書
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【案件番号】
T-2012-16
【事案名称】
都市輪状厄災発生事案(通称:コチノワ)
【分類】
霊的生成物型三類/精霊型三類/因果干渉型四類
【発生日】
2012年8月下旬(初動確認:8月27日)
【発生地点】
東京都内 複数区 神社隣接公園周辺
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1.概要
都市神社境内の公園鉄棒に、菓子状の輪(以下「コチノワ」)が突発的に実体化。
コチノワの出現範囲を中心に、局所的な不運・不調が多発。成分は外観上はパン類に類似するが、実際には茅を主素材とし、霊的粒子を含有する実体化現象と判明。
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2.初動報告
2012年8月27日、SNS上にて『公園の鉄棒にドーナツ状の異物が嵌まっている』との投稿が散見される。その後、対象地域周辺にて通信障害、体調不良、軽微な事故等の小さな不運が連鎖的に発生。同日、当対策室捜査官(南雲美優)が状況分析を開始。
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3.発生条件
・神社隣接公園の鉄棒等、鳥居を想起させる構造物に限定して出現。
・鉄棒メーカー(富嶽金属工業)製造の刻印=九字護身陣類似意匠が存在。
・該当地域住民に茅の輪くぐり信仰が根強く残存。
・AR(拡張現実)アプリの画像認識AIが当該鉄棒を対象に試験観測を実施。
・諸条件の偶発的な重なりにより、都市信仰のイメージが実体化したものと推察。
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4.特性
・外観はドーナツ状の菓子類だが、実体は茅の輪の精霊的存在(都市精/妖)。
・「くぐれない状態」で顕現したため、本来の祓い機能を果たせず、厄・ノイズを周囲に拡散。
・周囲に微弱な霊的反応、甘い香気を発生。
・消滅時、粉砂糖様の霊的粒子が拡散する。
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5.対処方法
・鉄棒からコチノワを取り外し、「くぐる」儀式を代替的に再現(形代を用いた小規模祭祀)。
・儀式実施後、対象鉄棒の護符刻印を削除。
・同様事案発生地点ごとに、上記作業を繰り返し実施。
・現象収束後、不運の解消および局所的な幸運発生を確認。
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6.現在の状況
・対象地域におけるコチノワ出現および関連する異常現象は全て収束。
・都市の信仰残滓・テクノロジーの偶発的合成による現象であり、再発リスク低。
・なお現場には痕跡は残っておらず、関係者外への情報拡散も未確認。
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【備考】
・本事案において、当室室長所有式神(人面牛型)による発言を下記に引用する。
「信仰は形骸化し、形を変え生まれ直すのである」
・また、捜査官・南雲美優による最終報告文を併せて記録する。
──厄災とは時に、祈り損ねた願いの変形である。
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【報告書作成】
特異事案対策室 捜査官
南雲美優
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