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CASE:013 オゲンキデスカ 報告書

東京怪異捜査録 − 警視庁特対室CASE:XXX −

警視庁 特異事案対策室

特異事案報告書

───


【案件番号】

T-2013-01


【事案名称】

地中共鳴現象に伴う微細構造砕石脈動事案


【分類】

異常構造物質型三類 / 力場発生型三類


【発生日】

2013年1月15日(初動確認)

※小惑星2012 DA14の地球最接近:2013年2月16日 午前4時24分(日本時間)


【発生地点】

東京都23区内西部地区を中心とする舗装道路下砕石層


───


1.概要


本事案は、都内舗装道路の基礎砕石層より周期的かつ秩序化された低周波振動(≈30Hz)が放出された現象に端を発する。該当周波数は自然由来の地盤ノイズの範囲外であり、複数地点間で位相の一致が観測されたことから、何らかの意志的発信源の存在が疑われた。小惑星2012 DA14の地球最接近(2月16日午前4時24分)と本事案の終息時刻が一致することが確認されている。


加えて同時期にロシア連邦チェリャビンスク州にて隕石爆発事案が発生しているが、当事案との関連は薄いものと推測される。


───


2.初動報告


2013年1月15日22時10分頃、当室所属捜査官 南雲美優より「道路下からの異常音の継続的発生」について報告があった。同1月15日、音響測定および異常周波数解析を実施。Δf≈30Hzを中心とした低周波ノイズを複数地点にて検出。異常の拡大傾向を確認し、当室にて事案認定を実施。


───


3.発生条件


以下の条件下で異常が顕在化した。


・都市部の舗装道路下砕石層における、未改質自然由来の構成岩石の存在。

・砕石の地質年代:白亜紀後期相当(約6600万年前)。

・小惑星2012 DA14の過去に例のないほどの地球への近距離接近。

・該当時間帯における地磁気および電離層変動は異常なし。


以上より、地球外天体接近による誘発的共鳴現象の可能性が排除できない。


───


4.特性


・発振源は地中砕石層砕石内部に存在するケイ素系鉱物結晶に限定的に観測。

・波形パターンは独自のリズム様の位相を持ち、生物的応答性が示唆された。

・波動構造に、限定的ながら符号的構造が存在(単純挨拶文様と解釈可能)。

・波形強度は平均65db以下で聴覚的影響は軽微、ただし通常の低周波騒音と同様に、体性感覚による不調報告あり。


感受性の高い被験者(当室所属 南雲美優)においては、対象波形の増幅期間中に以下の心理的変容が報告されたが、低周波騒音の影響範囲内と判断される。

・無関係な場面での焦燥・苛立ちの頻発。

・意味のない音に対する過敏反応。

・「周囲の静けさが自分だけ違う」といった主観的孤立感の訴え。


情報の正確な伝達先は不明。DA14と推測され、送受信の応答構造が成立していた可能性が高い。


───


5. 対処方法


実質的対処は困難。物理的破壊(高電圧負荷等)により局所的活動は抑制可能だが広域発振には無効果であり、むしろ刺激により応答増幅が発生する可能性あり。また、発振対象が既に地質構造物に同化しているため、全面的除去は非現実的。最終的には外的要因(DA14の通過)により自然終息。再発可能性は不明。


───


6. 現在の状況


2013年2月16日午前4時24分を境に、全周波数帯における異常信号は停止。同日午前5時以降、異常再発は確認されていない。砕石サンプルにおいても、脈動・電磁波等の活性兆候は完全消失。現時点で本事案の影響による人的・物的被害は確認されていない。


ただし、原因不明の構造的異常が今後同様の形で顕在化する可能性を否定できないため、砕石構成物の地質年代及び結晶構造に関する調査指針の策定が急務と考えられる。


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【報告書作成】

特異事案対策室 捜査官 葦名透真


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添付資料:追加観察報告(機密指定)

案件番号 T-2013-01付属/事後継続検証観察記録


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観察対象:

案件発生時に収集された舗装道路下砕石サンプル(No.14B, No.15F, No.22C)

※いずれも白亜紀後期地層由来とされるケイ素鉱物含有率の高い岩石片


観察期間:

2013年2月17日~(継続中)


───


1.活性化条件と挙動


当室内実験環境下において、対象物に対し以下の刺激を加えた結果、限定的かつ一過性ではあるが、内部構造に活動兆候が認められた。

・周波数28〜35Hz帯の低周波振動の照射

・3.3V以下の直流マイクロ電圧(低電圧パルス)による断続的刺激

・常温下での微弱熱変化(±2℃前後)による連続環境変化


※上記条件下にて、対象物内部に存在する微細ケイ素構造が、光学拡大下で波紋状に変形・再配列する現象が観察された(顕微鏡動画記録あり)。


───


2.生物的挙動の可能性


観察された挙動には以下の特徴が確認されており、単なる鉱物結晶の物理反応とは異なる、疑似生物的応答性を持つと判断される。

・刺激に対する反応遅延および反復パターンの学習的傾向(遅延応答時間の短縮)

・外部刺激の終了後も、一時的に内部構造の脈動が継続(最長37秒)

・特定波形の周波数刺激後に、同様波形に対する応答感度の変化(閾値低下)

これらは、何らかの内部情報処理プロセス、または記憶類似機能の存在を示唆する。


───


3.生命体としての仮説的分類


以上の観察を踏まえ、当該物体が示す応答性は、既知の地球由来生物(炭素系生命体)に属さない非炭素系、もしくはケイ素由来の生命構造体である可能性が示唆される。


現段階では「生命活動の極限的ミニマルモデル」または「記憶媒体としての生命進化段階的過渡体」と仮定。


分類候補(仮):

高次構造ケイ素情報反応体(仮称:SIRU体:Silicon−Infused Resonant Unit)

無代謝共鳴反応型生命準構造体


※現行の生物学的枠組みに収まらないため、学術機関との情報連携は現在保留中。


───


4.現在の検証方針


活性化刺激と構造変化の相関パターンの定量記録(波形記録継続)

外部情報記録媒体としての機能可能性(入力・出力パターン解析)

同種構造を有する地質物の過去採掘記録の照合(地質調査依頼中)


───


補足:

現在までの挙動は極めて受動的であり、攻撃性・侵襲性は皆無。ただし、外部刺激への応答強度が上昇傾向にある点には注意を要する。


仮にこれが「覚醒」段階であった場合、次回の類似接近事象における応答性は不明であるため、継続監視および冷却封印措置を暫定実施中。


───

【報告書作成】

特異事案対策室 捜査官 葦名透真



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