表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天啓の海  作者: 古寂湧水こじゃくゆうすい
528/888

アフリカのタンザニアの向いの島で海上がりのお宝発見!!\(^o^)/明朝の染付と五彩の大皿と壺である。数千億円分はありそうですよ。

お宝を発見したのは小学1年生コンビの昴とチヨちゃんコンビであるが、船のパーツの骨董品店の奥から見つけ出してきた。


5041

タンザニアの向いのザンジバルのペンバ島に行くのに、全員がお揃いのグリーンのポロシャツで、胸に白抜きで子供3人がスクラムを組んでいる絵柄のものを着ている。


娘[さすがに一流デザイナーモモちゃんのシャツはしゃれているわね。


今回のお持ち帰りはナン10枚じゃなくて、ピザ5枚でムスリムですから豚を除いてあるんですよね。]

チヨ[そのようになっています。5枚全部が鯨ピザです。今回はジャポニカ米にラムと人参に玉ねぎ、


それにジャガイモの、ラム以外は伝統の3点セットの具材です。インディカ米は炊くのに慣れていませんから、日本米にしました。]


ペンバ島の校庭に王室専用車が3台到着すると、生徒と先生方が挨拶をしに来た。


校長[わざわざ王様が炊き出しのボランティアに来ていただきまして、お礼を申し上げます。][準備ができましたらお呼びしますので、もう少しお待ちいただけますでしょうか。


あと、30分ぐらいで大丈夫なようですよ。]


5042

今回は生徒用の寸胴が5つ並んでいるので、その前に5列になっている。やがて出来上がったのでライスの上にラムカレーをかけて、トレイに水が入ったコップを並べて次々に渡していった。


食器を持ってきたら、お土産用のピザ5枚を渡すことになっている。すぐに自宅に帰って良く、午後の事業分は振替でやるということだ。


先生や用務員さんたちにも配って、関係者もそれぞれがいただくことになった。


娘[生徒に聞いたらいつも魚ばっかりで、たまに鳥でヤギ肉は年に1・2回だそうですよ。]サスケ[どうりで、目が輝いていたわ。でも労働の後のカレーはおいしいですよ。はっはっはっ。]


[海は当然に潜って晩御飯のおかずにしますけれど、別荘地に隣接していろいろなお土産屋や、いかがわしい骨董屋もあるっていう情報なので、先に覗いてみますか。過去に大当たりもありましたからね。]


娘[そうですね。面白そうですので、いってみましょうか。]


5043

子供たちはちゃんと水洗いをして食器を返却してきたが、ピザ5枚をもらって大喜びである。先生と用務員さんにも同じ数量のお土産を渡して、かたずけて終了である。


こちらの関係者以外も別荘地に泊りなので、全員が嬉しそうにしている。


ホテルに帰り着替えてから全員徒歩で、敷地外の店を見に行った。アフリカは面作りが盛んなので、新しいものから骨董までいろいろ並んでいる。派手な絵画や泥染みたいなのもある。


骨董の陶器店でいろいろ並んでいたので、ざっと見てみたがみごとなガラクタばかりである。現代作家の陶芸品が隣の店でならんでいた。それなりのもので悪くはない。


とくに王様の世界陶芸展で入賞したマサイ族の陶芸家はタンザニアのマサイの村で焼いている。


会長の娘が覚えていて、共箱もない抹茶茶碗8万円を5万円にしてもらって購入した。

娘[箱があったら100万円で、なくても30万円はいけますよ。]


5044

船のパーツの骨董品を売っている店の奥から、昴とチヨが緊張をした表情で王様に報告に来た。昴[王様、すぐに来てください。面白いものがありました。]


王様と志野がそこに行くと、明朝の染付の大皿が2千円の表示である。[これは本物だな。]サスケ[当たりですよ。全部押さえちゃいましょう。]親父に聞いたら難破船から引き揚げたもので、


代々に伝わっているものだという。実家には皿が5千枚ぐらいに、壺が300点ぐらいあるという。皿は奥にしまっといてもらって、他の子供たちは会長の娘に任せて、


昴とチヨとスタッフに王様夫妻は徒歩20分で店主の実家にやって来た。染付の他に五彩のものが3分の1である。


[皿は全部2千円で壺はいくらかな。][壺は全部3千円です。][全部買ってキャッシュで全額ここで払ったら安くなるかな。]びっくりして考えていたが、店主[皿を10枚無料にします。]


[交渉成立です。すぐに明細と領収書を作ってください。]


5045

店は雇の店員に任せているので、奥さんと両親が手伝いに来て数を数えている。皿は5千3百枚だから5,290枚のカウントで、10,580,000円で壺は320点であるから96万円になる。合計で11,540,000円である。


侍従がアタッシュケースから現金を取り出して、領収書と交換である。家族全員で現金を数えている。スタッフが数量を確認したが合っているようだ。会長の娘と仲間の6人用に、


ここのを6枚に店のを1枚持って帰ればプレゼントできる。現金を渡す前に店の1枚も持って帰ることを確認して、から現金を渡して皿と壺はサスケが異次元倉庫に入れてしまった。


店主の家族は目を見開いたままである。店主とともに店に帰って、しまっておいた1枚を持って帰った。全員がロビーで帰りを待っていた。7人に大皿を1枚ずつプレゼントした。


娘[帰りが遅いと思ったら、一山あてたんですか。これは5千万円は下りませんよ。]他の6人はポカンとしている。[5,300枚の3分の1が5採で壺の320個も同じ比率なので5採の方は1億円ですかね。]


5046

娘[あっという間に数千億円を稼いじゃいましたね。][昴とチヨちゃんが見つけたんだけれど、場数を踏んでいるからいいものがわかったんだろうな。]友人A[5千万円のお宝をいただいちゃっていいんですか。]


[はっはっはっ。プレゼントしたものは返せと言いませんよ。うちの美術工芸品の専門家が、購入したところからきちっと裏を取って王立美術工芸鑑定所の証明書を発行します。これで数千万円は違いますからね。


はっはっはっ。スタッフの3人には5採の皿をプレゼントしますよ。]すず[すごい家宝になっちゃいますね。]長[本当ですよ。宝物です。]3泊して夏見に帰って来た。


四川省のボン教最大寺院の門前町のマルカムに用地を提供されて、スーパーマーケット付きの45階建てのホテルを造ったが、スーパーは大人気で近隣から多くの人達が来ているということだ。


ホテルは外国人が安心して泊まれるようなホテルが他になく、まあ、何とかという感じのようだ。


5047

ミニヤコンカはやっぱり歴史的な名医の華佗に扁鵲の2枚看板と、世界一の明日香伝統医療に身近なチベット伝統医療とで好きなタイプが選べることもあって、


予想通りに四川省近隣の重病患者はすべて来てしまっているようである。王様とスタッフ部屋は年間契約で、コンドミニアム2部屋を従業員専用として他に貸さないで、いつでも利用できる状態にしてある。


初秋のベストのシーズンと緻密な宣伝が効いて、ホテルはほとんど満杯でコンドミニアムも同じ状況のようだ。薬膳も人気だが一般人には、山菜料理にシーズンの川魚を付けた料理が好評で、


こちらは観光バスの団体さんでも受け付けている。お寺も観世音菩薩に吉祥天、それに弁財天に大黒天が自分で造って自分で納めたと評判になっており、前代未聞の仏像ということと用材は低木の紫檀だが、


天上界の高木の一木造りということでこれも話題になっている。胎内仏は普通ではありえない、出入口なしで入れられている。


5048

会議室に王様とスタッフに経営コンサルタントの事業部長以下3人と人事部長以下3人、それに四菱銀行と四井銀行リストラプロジェクト各7人が集まっている。


事業部長[いよいよ大リストラを2行一緒にやってしまいますが、各部署の準備はすでに終わっています。何か質問はありますか。]人事部長[2行には私が法務部と一緒にリストラ名簿を持って行って、


このようにやってくれと告げるだけですが、役員のクビは正式には臨時株主総会で決まりますが、王様の持ち分が60パーセント以上ですので決定ということになります。


役員以外は転属ですので直ちに実行ですね。従わなければ排除をするだけです。明後日に2行に告げに行って、終了後すぐに王様が記者会見を開きます。]


事業部長[マスコミが騒ぐ絶好のネタを提供しちゃいますけれど、それなりの人が見ればなるほどよくやるなと思うはずです。


あれだけのガタイで、両行ともに純利が3千億円はないですよね。倍以上は稼がなくちゃあ。]


5049

人事部長と法務部長が両銀行に行って、リストラ名簿を渡してすぐに実行するように告げてきた。役員や主だった人たちが集まってきたが、


まもなく掲示板にリストラ名簿が張り出されるとキャンキャンの大騒ぎである。2日後には転属先に行かなければクビになってしまうのである。王様の記者会見である。


記者[随分と思い切ったリストラを、2行一緒にやりましたね。][その通りですが、世の中の流れがそのようになっていますので、そのようにしたまでですよ。


経営者としてまともな利益を確保しないといけないですからね。あのガタイで両行ともに純利で3千億円ですからね。3倍ぐらいあって普通だと思いますけれど、


とりあえずは倍の6千億円の利益が挙がるように布石を打ちました。]記者[ということは、2段目のリストラもあるということですか。]


[はっはっはっ。今のところは考えていませんが、世の中の流れと天の声を聴いて判断しますよ。]


5050

副首相と会長がやって来た。


副[いや~、強烈なリストラを噛ましたな。泣きついてきたのが私で10人で、会長の方で5人いるな。新しい就職先だったら探してみるけれど、それ以外は無理だなと言っておいたわ。


エリートだと思っていたのが地方の民間会社だといって、愚痴だらけだな。]会長[2段目のリストラは2年後かな。それでやっと9千億円の純利益が出てきますかね。]


副首相[ミニヤコンカの病院は満員御礼らしいですね。華佗の鍼灸と長生きの薬をもらって来ようと思っているんですけれど、3人で行こうと思うのですが何とかなりますか。


華佗に扁鵲ともに1か月半先までいっぱいらしいですけれど、華佗は偏屈ですけれど捌けているときいていますので、どうなるかわかりませんけれどチャレンジしてみますよ。


ホテルのスタッフ部屋かコンドミニアムの従業員部屋を利用してください。まずは確認してみます。]


四菱銀行と四井銀行の大リストラが始まりましたね。両行とも約1万人が新配置になります。エリートだと思っていた人たちが泣きっ面でしょうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ