西パプアの人工浮き漁礁のパヤオで、130キロのキハダマグロを釣り上げる。
長さが1メートル80で130キロのキハダマグロが王様の竿にかかり、途中でサスケに代わったが見事に釣り上げた。
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[前にテコンドーの対応方法をサスケさんから習って、K国チャンピオンをボコっちゃいましたけれどその流れですよ。親父はクズのようですけれど、さすがに祖父の当主は常識があり気を見るに敏ですね。
そうでないと名うての財閥の総帥はできませんから。]
西パプアの最大都市ソロンには55階建てのビルとエアブリッジステーションが立っているが、その近くの海沿いに500万坪の敷地に安く泊まれる部屋をたっぷり用意したホテルと、
安価な飯どころを多数用意した。それと共に1,940年代までにあった世界中の感じの良い低層高級ホテルを50棟用意した。いわゆるアンティークホテルというやつだ。
海岸の中央には大きめのレジャーセンターがあり、器具のレンタルに販売救護施設やライフガードの事務所もある。
ここの施設の半分程度のものが左右に2ヵ所ずつ展開しているので、全部で5か所の施設である。
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人工浮き漁礁のパヤオはお菓子の国から展開しようと思っていたが、こちらにも50か所に設営して100メートルの長い桟橋もあり、ここでもかなり釣れている。
センター施設に近い場所で3階建ての500室のアンティークホテルに王様一行が来ている。
戦前にスペイン領カナリー諸島にあったということだが、今はすでにない。
大金持ちが趣味で造ったというだけあって、雰囲気はとても良い。
すず[高層ビルの空しか見えない部屋より、こちらの方がいいですね。レトロ感が半端ないです。]着替えてから桟橋にもやってあるクルーザーに行ってみた。
セレブマリーナに係留しているものと同じで、スタッフごと王様一行が来る時には分身して来ている。小さなプールがあるし船体後方に梯子がありダイビングに便利である。周辺を走ってもらうことにした。
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サスケ[高層建物が無いとレトロなホテルの感じが、とても生えてきますね。海岸一帯にバリアーを張って大波や暴風雨が来ないようにしていますので、安心してクルーザーを係留しておくことができます。
今の所、スキンダイビングや特製新工法の人工浮魚礁パヤオはほとんど予約で埋まっているということです。それと150ヵ所ある屋外バーベキュー場はいつも満杯ということです。
スキンダイビング鮑やサザエそれにモリで魚を獲る場合は事前に入域料金を払う必要があります。違反した場合は全て八丈犬に見つかって没収のうえに3倍の料金を支払うことになります。
抵抗した場合はすべて豚箱送りです。][子どもの場合は1度目は許してやるけれど、2度目は同じく豚箱だな。]源内さんが開発した10分潜れる装置はそれぞれが購入して使い方のメーカー講習も受けて、
2メーター以上潜るときに必要な耳抜きもできるようになっている。警護の者は別に救護法の特訓を受けているので、いつでも事故の対処ができるようになっている。
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今回は初めてなのでメーカーの専門救護員2人が帯同している。まず子供達4人が試してみることにした。1回目は基本通りに5分潜って、警告音が鳴ったら浮上することになっている。
それぞれが携帯用の網袋を腰から巻いて、鮑をはがす磯がねを持っている。一斉に潜って5分ほど潜って上がってきたが、それぞれが鮑を1~2枚にサザエを2~3個網袋に入れてきた。
次に王様達がやったが潜りに慣れているサスケにすずは倍の成果であったが、他の3人は子供たちと同じであった。
次に5分間は同じに潜って2度目の警告音の6分半が過ぎるまで水中にいて、それから浮上をする練習をした。それぞれが自分用のバケツに入っている獲物を確認してニヤついている。
中央センターに王様とスタッフ用の倉庫とクルー用の倉庫があり、事務所の一部も使用できるようになっている。バケツは調理係に渡して、部屋に引き上げた。
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夕まづめに外洋のパヤオで大物狙いの釣りを予定しているので、それまでは自由なので子供たちはいつもの様にホテルのプールである。
王様夫妻はプールサイドでお茶を飲み、スタッフ3人は周辺の様子を見に行ったようである。
それから10分潜れるというのは初心者用であって、上級者用は15分と3分の18分潜れるようになっている。ライセンス取得は初心者用の資格が5千円の講習料と資格カード発行手数料1千5百円で合計6千5百円、
上級者は8千円と1千5百円の9千5百円である。初級資格は全員が夏見のプールで講習を受けて取得している。
すず[携帯ボンベで他に10分間潜れるのもありますけれど、ボンベの大きさが5倍以上ですので口から加えるにしてもうっとうしいですし、エアーの補填は自然のものを15秒で出来ますので、
泳いで浮上してから立ち泳ぎで15秒で補填してまた潜りを続けられるので、大変に簡単で便利が良く他の追随を許さないものである。]
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すず[真田さんのところで器具の販売とライセンスの発行をやるようですね。]サスケ[源内さんの発明ですから、超能力を使ってあり他では生産できないので真田さんが一手販売になり、
ライセンスの発行も独占ですね。当然にダイビングのライセンスを発行しているところではこちらの方もやると思うのですが、無視をすればいいだけです。]
すず[18分潜れれば誰もあんなに重いボンベなんて着けませんよ。ダイビング業界さん、さよならですね。]
渡し船で一番沖合で角の大型パヤオに行った。中央センターの専門職員2人が素早く竿を投げて、トローリング釣りのへそのあたりに竿を建てられるベルトを巻いているところにセットしていった。
子どもは近場で3キロのカツオ狙いだ。もちろんパヤオからであるので浮き釣りである。最初に当たりが来たのは一番体の小さいチヨちゃんである。他の人は絡まないように全員が竿を上げて見守っている。
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顔を真っ赤にしながら何とか3キロのカツオを引き上げた。丸々とした本ガツオである。
昴[チヨちゃん頑張ったね。丸々太っていておいしそうだよ。]サスケがすぐに瞬間移動で調理係が控えている場所に送ってしまった。暑いのですぐに対処をしないと傷んでしまうのである。
次に王様の竿に大きな引きがあった。臍の前の皮ベルトの竿収めの穴に竿尻を入れて基本通りのワンツースリーで巻き上げて竿を立ててから、
横にしてまた巻き上げを繰り返すパターンを繰り返しているがかなりの大物のようである。[感じからして130キロぐらいのキハダマグロかな。もう5分したらサスケさんに代わってもらいますので。]
サスケ[はい。承知しました。]専門の係員2人も急所を狙う一文字銛と、えらに入れて引き上げるギャフを用意している。王様は5分ほど頑張っていたが予定通りにサスケにチェンジした。
あと20~30分このまま続きそうである。
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キハダマグロは関東の沿岸でよく獲れるが、熱帯の方の物とは大きさがかなり違う。ここら辺は3メートルを超して200キロ以上のものも、たまに釣れるということである。
[これはいい運動になるな。久々に全力を出したら身体がバラバラになる感じだった。釣りはスポーツだということがわかったわ。はっはっはっ。]サスケはさすがに体力があるので20分ほどで釣りあげた。
1メートル80ぐらいで目方は王様の予想した130キロ位である。スタッフがすぐに急所に包丁を入れて、サスケがこれも瞬間移動で送ってしまった。
その後に昴がチヨちゃんと同じぐらいのカツオを釣り上げて、すずが1メートルで40キロぐらいの特大のヒラマサを釣りあげて、パヤオの釣りを終了した。
サスケ[面白い釣りでしたね。外洋部分のパヤオは使用料が3倍ですけれど、これは納得です。足場のしっかりしたところで、まず、こんなに外洋の大物が釣れるところはないと思いますよ。]
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バーベキュー場は150か所あるが最前列の外側の角の所が王室専用にしてあり、その看板も建ててある。水道が利用できるところは共同になっているが、ここはもちろん専用の物がセットされ、
調理場や食器置き場まである。調理人3人が釣りあげた魚をメインに料理を組み立てているが、牛肉や恐竜鳥も用意してきている。このバーベキュー場の隣の漁師と思われる家の8歳ぐらいの子供達3人が、
自分とこの犬2匹と共に遊んでいたので昴がいろいろと聞いてみたら親父さんは漁師で、朝に漁に出て今は酒を飲んで寝っ転がっているという。
お母さんはホテルの庭掃除で、夕食の準備を始める頃だという。子供たちが両親の所に行ってこれからバーベキューを始めて牛肉や鳥もあり、美味しい酒も揃えてあると言ったら、
子供たちがすぐに参加したいという返事が返ってきた。親父と奥さんはさすがに思案顔だったが、子供達が行きたがっているので参加することになった。
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隣家の家族が揃ったころには牛肉や恐竜鳥も焼きあがってきて、ちょうど食べごろになっていた。[お酒は何にしますか。ビールに芋焼酎と米焼酎です。]
親父[家内も私も最初はビールで後で芋焼酎をお願いします。]すぐにビールが出されて子供たちにはジュースが出た。
[好きなようにガンガン食べてください。私達は魚の方が好きなので、気兼ねをしないで肉をどうぞ。調味料はいろいろそろえてありますのでかってにどうぞ。]
子供たちは酢と唐辛子に醤油を少し入れて牛肉を食べだした。[漁師さんだそうですが今の時期はどんなものが釣れますか。]
親父[私はここの食卓にも並んでいますが、主にキハダマグロでその日の状態で他のものになる場合もあります。ここの看板に王室専用ってありましたが、王様で家に来られたのは王子様ですか。]
[まあ、そんなものですが、気にしないで普通にやってください。]
身体の小さいチヨちゃんも3キロのカツオを釣り上げましたね。ここはかなりの頻度で来そうな場所ですよ。