昴王子が2歳年上のテコンドー全米チャンピオンとインド人の娘を助けるために一騎打ち。相手をボコボコにして鼻骨を折り歯も4・5本折った
昴王子はサスケにテコンドーの対処の仕方を習っていたのが、役に立ちましたね。
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経営コンサルトに個人融資会社社長に事業部長、それに多店舗展開が計画されているイタリア地区の責任者が会議室にやってきた。サスケとすずは地区責任者が甲賀の仲間なので驚いている。
コンサル部長[シチリアマフィアで有名なマフィアの本場に進出しますので、挨拶に来ました。][イタリアはマフィアがきついだろ。特殊部隊を多めに配置するのかな。]
小口部長[そのようになりますがマル暴のいつもの腕利きは、すでにめぼしいマフィアの首領8人と話が付きましてシチリア島に入らなければどこで営業してもいいことになっています。
こちらの情報は相手に詳細に伝わっていますので、もめごとを起こさない方が得策と考えたようです。][なるほど。ただトラブルは普通にあると考えておいた方がいいな。
いろんなはねっ返りがいる世界だから。]小口部長[その通りです。この地区の責任者はサスケさんやすずさんの仲間ということですが、今まで激戦のニューヨークでNO3として幾多の修羅場もこなしてきました。
全幅の信頼を置いていますので間違いがないと思います。]
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[いろんなことがあると思うので、ちょっとヤバ目のことがあったら気軽にサスケさんに相談してください。特殊部隊を大人数で突っ込ませてもいいのぞ。]
責任者[ありがとうございます。そのような時がありましたらよろしくお願いします。][めぼしい国毎とトータルの出店数を教えてくれますか。]
コンサル部長[米国が1,900でカナダ550でメキシコが450です。英国を入れたEU諸国全体で2,500、それに日本が1300で明日香が500です。合計で8,200店舗です。
これからイタリアで300~500、台湾香港などアジアで1,000店舗で1万店舗の近くまで押し上げていくつもりです。][1万店舗になると明日香南銀行と同じぐらいの利益になるかな。]
金融部長[そうですね。まだ少し下ですがかなり近い所まで行くと思います。][これまでの功績が大きいので年末に優秀会社で表彰されるかもわかりません。
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その場合宴会費用として300万円が出ます。経営コンサルさんも対象ですが他にアルチャナルし酒造にベンガル物産それにアジア開発が対象ですが、コンサルさん他にありますか。
漏れがあるとかわいそうなので。]コンサル部長[私は福丸に羊羹堂それに昴王子の恐竜フーズもよくやっていると思います。]
[なるほどその3社を追加しようか。子供たちには福丸の商品券を3万円づつかな。そういうことで解散です。]
副首相に会長がやってきた。
副[アルチャナル酒造の5年連続の金賞というのはすごいことだぞ、今までにそんな会社ないだろ。あっても3回どまりか。][そうですね。3回まではあるようですが、それ以上はないです。]
副[来年はウィスキーの樽と変形素焼き甕のジョイントかな。それをやればまた優勝だわ。焼酎のある老舗酒造所でやはり特定の変形の素焼き甕だけがうまいのができるので、
その甕だけ倍料金というのがあるな。]
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会長[アルチャナルのラムはエンジェルフォール前の広大なホテル用地の隅で作っているということだけれど、優勝したのは15万円だけれど15年物で600円というものがあり、
安価でおいしく凄い売れ行きらしいな。][そうですね。安価なのはたくさんありますけれど、美味さが伴っているのはないと思いますので売れていますよ。
ブラジルの国民酒と言われるカシャッサで同じラム酒系統のものを、押しのけていますのでよくやっていると思います。43度で15年物600円というのに勝つことは難しいですよ。
ビールはこの地区に合わせたゴンちゃんの特別レシピのものでこの近くの別工場で造っていますが、これもよく売れていますよ。ブラジルやアルゼンチンでNO1だそうです。
分身ですので関税を払っても充分に利益が出ますので、ガンガンと行っているようです。]会長[そりゃあ大したもんだな。
メキシコはテキーラがあるので、それ以南はほとんど制覇できるんじゃあないかな。大した稼ぎになるぞ。]
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[テキーラの名前は登録されていますので使えませんが、ラテンアメリカのカーボーイの呼び名ヴァケロの品名で本場のテキーラをすでに売り上げで越えています。
メキシコはこのヴァケロとラム酒の両方がミックスしています。総合的にはビールも喰い込んでいますし、アルチャナル酒造がダントツですよ。]
ロサンゼルスの対岸のオールドハリウッドでロイヤルアカデミー賞週間が始まった。
15か所の映画館に12か所のミュージカル劇場が全て半額で見れて、ディープなお客さんにはこの期間だけ入場無制限で破格にお得な通し券も発行している。
それに本多3兄弟が代表のブランド会社にクルーズ会社にエンターティメント会社がスポンサーであり、ホテルやカジノを運営している真田社長のアジア開発が協力会社になっているので、
万全の態勢で臨んでいる。
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映画やショーが半額で入れるだけでなくドレスやバッグにシューズ、それにアクセサリーなどの宝飾品や香水まで有名ブランド品が35パーセント引きで購入ができる。
王様一行はロイヤルアカデミー賞の授賞式のある最終日の前日の昼頃に到着した。厳しい渋滞中ということを確認していたので、ホテルの駐車場に2台の王室専用車が到着した。
チェックインの前に周辺を廻ってみることにした。
すず[予想はしていましたが凄い人出ですね。ブランド品の35パーセント引きは魅力ですので、たくさんの人が来ますよ。]しばらく歩いていくとテキヤの小頭の慎二が、
ガテマラコーヒー園の少女2人と共にお好み焼きをやっていた。慎二[王様こんにちは。]手はまるで休めずに口だけの挨拶である。少女2人もだいぶ慣れてきたのかテキパキとこなしている。
[忙しそうだな。何人ぐらい来ているのかな。]慎二[次郎長さんのところは来ていませんが、テキヤ系の親分はみんな揃っています。園内もOKになっていますんで。]
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サスケ[これだけの人出で新門一門が勢ぞろいしたら、かなりの売り上げになりますよ。]
[そうだな。この状態が1週間続いていたら、大変なものだろうよ。]混み合っている中でも100メートルの行列のたこ焼き屋があった。
お釈迦様の居る仏教センター周りをシマウチにしている大場久八の店である。若い衆が3人でやっていて、本人は王様が贈呈した2匹の白い毛並みのDOGO TOSACORSOと一緒に座って見ているだけである。
[繁盛しているのはいいことだ。]久八[王様、どうもしばらくぶりです。SNSっていうんですか、携帯電話で拡散されてこのようになりました。うちは特に”たこ”に自信があるんで、ありがたいことですよ。
材料の卸の方で王様主催のイベントに出店すると言ったら、半額にしてくれました。たいへんにたすかっていいます。][それは良かったです。この犬もおとなしくしていて役に立っているようですね。]
久八[普通のお客さんには絶対に吠えませんけれど、態度の悪い者には短く吠えて睨みを利かせています。][はっはっはっ。それは良かったな。]
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いつもの様に侍従がチェックインの手続きをしていて、鍵を貰っていくだけである。
[夕食まで自由にやってください。飲み食いは自由です。]
子供たちはいつもの様に犬用の水とカップを持って温水プールに出かけて行った。ここのプールも2階に露天になっているがバリアで囲まれて、熱帯風プールになっているのである。
飲み物とワッフルを2人前ずつ頼んで犬にも半分を与えている。
4人でゆっくりしているとインド人のような8・9歳の女の子2人が、白人の10歳ぐらいだが大柄な男の子2人に暴言を言われて、辱めを受けているようだ。正義感の強い昴とチヨがすぐに飛んで行った。
昴[男性が女の子の悪口を言って面白いのか。]年上白人[なんだこのイエローモンキーのチビは。生意気を言うと痛い目にあうぞ。]昴[痛い目に合うのはおまえの方だ。]
年上白人[俺はテコンドーの全米チャンピオンだけれどやるか…ウッヒャッヒヤ。]
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昴[俺は警棒1本でピストルに立ち向かう忍者武道だ。やりたいならやってもいいが後で病院行きになっても自己負担だがいいかな。俺とおまえだけで後は関係なしだ。それでいいならいつでもいいぞ。]
相手がすぐに鋭い3段蹴りを入れてきた。警護の2人が近くで見ているが昴からの介入の要請が無いので、そのままである。チヨは厳しい顔で見ている。
2・3回蹴りをかわした後に以前にK国のテコンドーチャンピオンをやっつけたのと同じ戦法で、蹴りをかわして膝の裏に強烈なキックを入れて倒してしまい、
顔面に数十発の蹴りを入れて鼻骨を折り歯も3・4本折ったようだ。顔面が血だらけである。弟の方は部屋にいる親父を呼びに行ったようだ。すぐに両親がやってきた。
弟の子供の方から喧嘩になったいきさつを聞いたようだ。父[両親を呼んで来い。話をつける。]昴[情けねえ親子だな。喧嘩の後の後始末もちゃんと決めてからやった事だ。
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それでも文句があるなら両親を呼ぶまでもないわ。ちゃんと受けて立つよ。ただこそこそやっても面白くないので、マスコミをたくさん呼んで派手にやろうか。その後に訴訟だろうが何だろうがかまわないよ。
どうだやるか。はっきり答えやがれこの糞親父が～。]喧嘩を見ていた祖父の全米屈指の富豪である、メロンパン財閥の当主がやってきた。
祖父[なかなかのものだな。喧嘩の前に後の始末も決めていたのなら、その通りに守るべきだ。悪かったな。後のことはこちらでやるのでお終いにしてくれるか。
2人のお嬢さん悪かったね。じゃあ失礼するよ。]周囲から拍手喝采である。2人の娘の父親がやってきて名刺を差し出して礼を述べた。合図を警護に送るとすぐに名刺を持ってきた。
父親が昴の名刺を確認すると、ニヤリと笑みをこぼし、[そのうちにお父さんにお会いするかもわかりません。インドのボリウッドに皆さんをご招待いたしますよ。
ありがとうございました。それでは失礼します。]
昴王子の叩きのめした子供の祖父は全米で5位にランクされている、メロン財閥の当主の孫でしたね。助けた娘の親父がボリウッドの関係者のようでこれからの展開が面白そうですね。
