fuck'in days0203
イオンモールにいる。
今、目の前を通って出口に向かった車に乗っていた、家族3人が同じタイミングで、僕の目の前を通り過ぎる所で、持ち帰りしたマクドナルドのドリンクを飲んだ。
後部座席に乗った娘はマックシェイクのストロベリーに違いない。そう想った。
平面駐車場の辺鄙な場所に車を停めている僕の周りには、同じような人間が車を停めている。
サボリーマンは立体駐車場の闇に隠れる。
しかし僕たちは平面でなくては本が読めない。
斜め右に停車しているバモスのおっちゃんは
失業保険を受け取る期間の間。または採用が決まるまでの間。エア出勤をしているのだろう。
僕の周りはそんな人間で溢れていた。
夕暮れ前の切ない景色の中
僕は漠然と親指という名の筆をフリックさせたのだった。
この本にタイトルなんてものはない。
ウィンドウガラスの外から眺める、キー閉じ込めのキーのようなものだ。
二島離れた向かいに頭から突っ込んだリーフに乗っている男のシートが起き上がっていることに気が付いた。
スピードメーターの付近に視線が言っている。
ガラスが反射していて何をしているかはわからないが、今日は水曜日なのでサンデーかマガジンを読んでいる。
つまらない大人にちがい無い。そう思った。
遠くから見てもわかる。なんだか殴りたい顔をした男だった。
車までもがソーシャルディスタンス
車と車の間がちょうど2つ開けられて止められている。
僕が住んでいる大阪は
ババアのパーソナルスペースがとても狭いので有名だ。
それを、せっかちと世間は言うのだが
コンビニのATMで残高が見えるようなぐらいに後ろに立たれると話の通じなさそうなDQNと同じぐらい動物的根源的な怖さを感じてしまう。
だから今、世界にまかれているウイルスにより、日本が、世界が、僕にとって住みよい空間に変わっていっていることに少し嬉しさを感じている。
想像力が足らなさすぎる人間が余りにも多過ぎる。
そう。何故大阪の人間はこんなにも立駐で飛ばせるのだろうか。
山ほど止まっている車の群れから飛び出してくることを想像できないのだろうか。
何故そんなに早いスピードで出たいのだろうか。
人間は自分達の使う道具の道具になっていることに気付いていないのだろうか。
そう思えば、まっ黄色のピクロスみたいな車が末期な婆さんで末期な低速で走っている。
しか僕の働いていた会社の元副社長は渋谷でアクセル全開で1を跳ねて母と娘を轢き殺した。
100キロぐらい出てたときく。
なんかエライ大層な名前のついた人間らしいのだが、己の乗っている車にケチつけて
逃げ切ろうとしているそうだ。
ブレーキが壊れて
アクセルペダルもコワレテ
バッグランプも壊れて
そして事故の衝撃で頭も壊れたらしい
この世界はもうよくわからないよ。
僕が何故その会社をやめたかというと
労働安全衛生法に僕が知る限り4つ違反していたことだ。
そしてそのうちの一つは悪質な隠蔽工作が仕掛けられていたのだ。
壁がある。だから超えていく。なんてスローガンは外ではなく中にあるのだ。
家族と子供を人質に取られたNPCのような人間と
頭の悪い時代に取り残されたヌルいけれども給料袋は厚い人間
ロボットの派遣しかいなかった。
そんな会社で馬鹿に「ルールを守らへんと会社も護られへんで」なんてバカに言われたが、その会社がルールを守っていないことについてダンマリだったのには、笑いや怒り、悲しみなど通り越した感情があった。
諸先輩方は、できる限りゆっくりとベッドで考える時間が長い日々を送りながら死んでいってほしいと思う。
しかし、馬鹿だから自分達がしてきたこと、していることになんの疑問もなく、後悔もなく親族に囲まれて死んでいきそうな予感めいたものを観じるのも確かだ。
バカは死んでも直らないというわけだ。
金や出世。日々の生活。
そんなものってそんなに大事なのだろうか。
こんなことを言うと持ってから言え。と言われるのが日本の日本人の性質なのだが
申し訳ないが、そんなもの持つ前に、下の者に対して申し訳無さ過ぎて上にいけないのである。
それほどまでに出世に関してはやろうと思えば容易なことである。
金もしかりで、好きなことをしていれば金なんて関係ないのである。あとからついてくるし、やりたいことなら金銭はないにはあるにこしたことはないものの、他の手段を頭で考えるだけである。
それに財布に金がないほうが
1000円でどれだけ充実したご飯を食べられるか。というテーマで頭をひねる時間。
そして食べる充実感を感じられるというものだ。
稼げば稼ぐほど、どれも一流の食材を使った変な料理ばかりである。
マクドナルドのハンバーガーは分解して食べると
糞程マズイがトータルバランスはとてもよい。
全部1流の物で作った料理には
情熱や美学というものを感じられず
作ったシェフの輝かしい功績を飯に振りかけて食っているだけの代物にすぎない。