かこばなし -くるいぎつね-
本編ろーぷれのセッション話からこぼれたパーツのひとつです。
狐の過去話なので、
作りや内容的には、ろーぷれ日記や、らのべ日記に入れるべきなお話な気もするのですが、とりあえずは此処に置いておきます。
タイトル「狂い狐」 狐と猫又の過去ばなし
チュートリアルのクライマックス、ドラゴン退治後に町へはいり、宿を取ってからのセッション中の会話。
「人を斬る感触ひさしぶりだったね(苦笑)」狐が猫又へ、そう話しかける。
「そう?あたしはときどきあるよ(笑)」にこやかな顔の猫又。
「猫又ちゃん、まだ荒事に関わっているの?
「気をつけてね、副業」思案顔の狐。
副業ってあやかし探偵のことか?
「猫ちゃんときーちゃん。聞いたことなかったんですけど、昔から知り合いでしたっけ?ふたりとも」
「初めては明治だっけ?まだ江戸時代?」狐のつぶやき。
「(稲荷ちゃんと)遭ったのは多分その頃だけど、
あたしは稲荷ちゃんのこと、(それより昔に)何回か見たことあるよ。
「三河さまのころ、稲荷ちゃんが神使成り立ての頃のはなし(笑)」にやにや笑いながら、言葉を続ける。
「野盗殺しの狂い狐が神に仕えたってうわさ、
あの頃、あたしの知り合いのあやかしや、その筋の人間たちの間で、けっこう話題に上ってた(笑)」
「あ〜、あれはね(苦笑)
わたしが身を寄せていた集落辺りに、落ち武者崩れの野盗の一団が現れてね。
わたしもあの頃は若かったし、考えなしだったから、幻術でちょっとね(苦笑)」
「狂い死にさせたと(笑)」
「させたのは頭領含めた数人だけ。あとは眠らせただけなんだけど…。
それを始末した集落の人がね〜、ほんとうにあることないことね(ため息)
「結局、わたしわ集落から逃げ出したの。集落と自分たちを助けるためにやったのに、わたしだけ外された。
だからね、八つ当たり(苦笑)
野盗の集団見つけると、気を引いて山奥で迷わせて狂い死にさせたり、熊や狼のエサにしたり(笑)
「集落の人とはそれっきり。野盗みたいに八つ当たりする気にはならなかった。一時期世話になった人も居たから。でも、二度と顔は見たくなかったな」
「わかるわかる(笑)
あいつら、こちらが強い、手に負えないって判ると、
途端に薄気味悪いって言い出して、悪いことはこちらになすりつけて追い出したり、殺そうとしたり(笑)
「いつものことだよ。
当たり前に毎回見てきたこと(苦笑)
あたりまえ過ぎて回数忘れたよ(笑)」
「そういえば、
戦国のころだったかな?その頃にも稲荷ちゃんとはすれ違っているんだよ(笑)」
「へぇ〜(笑)
けっこう古い知り合いだったんだね」
「いいですね。
古い知り合いがいて。
わたしは古い記憶、ないんです。
うらやましいです〜」
「座敷ちゃんはね〜。
あたしたち獣由来の低級あやかしと違って、
人間さまの霊魂さまがあやかしになっていらっしゃいますから(笑)
やっぱ違うよね(笑)
獣ふぜいとは(苦笑)」
「もぅ!!
猫ちゃん、泣きますよ」
「ごめんごめん、
なんか今日は飲みたい気分(笑)
「稲荷ちゃん、座敷ちゃん、今日は飲もっか?
ここで女子会やって(笑)」
なにぃ!?
「というわけだから、○○、今日はかずみちゃんとこに泊まって♪
それとも女子会混ざる?名誉女子として(爆笑)お化粧したげる♪」
まったく(ため息)
彼女らだけで楽しんでもらうほうがいいかな?
話はけっこう気になるけど。
さて、どうするかな?
ーおまけー
「なあ、なんで俺は誘ってくれないんだ?」エルフ女子のカッコした高校男子からの素朴な質問。
「やーよ。かずまくん酔って口説きそう(笑)」と狐
「うんうん、目がいやらしい(笑)」猫又のツッコミ
「かずま、きらわれてます(笑)」座敷わらしに笑われ
かずま、ちょっと気の毒すぎる(汗)
「最悪だわ〜。なんで○○はいいの〜?」
かずまのツッコミに狐、
「だって○○くんわ、口説かないよね?」
「うん」家族、口説く趣味無い。
「「「「…はぁ〜っ」」」」一拍おいて、シンクロしたため息を皆につかれる。
あれぇ!?