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異世界で幸せを手に入れました。  作者: 諏訪弘
プロローグ
27/40

彼女の名前は『エレーナ』

 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽ドル視点


 今日も朝一で王都の冒険者ギルドへ行き、薬草採集のクエストをオーダー。ルシミールの森で午前8時から薬草採集。午後5時まで採集を続け、特上級品以上の薬草は1本だけ……。


 ラスト10分に母上が採集を手伝ってくれる。母上は10分とかからず俺が探したはずの場所から難無く極上級品を10本以上採集してしまう。「慣れよ」と笑ってコツを教えてくれるが、母上と俺の薬草採集の回数は同じ……。得意不得意が人間にはあるが、まさにそれではないか。本気で考えてしまう。


 薬草採集のクエストは薬草を10本納品するとコンプリート。報酬は大青銅貨3枚。コンプリートの報酬とは別に、薬草の等級によって変動する素材買取代金がギルドから支払われる。クエストのコンプリート報酬よりも、この素材買取代金収入が冒険者の生活を支える。


 そして、ギルドランクN(ノービス)は、鑑定手数料も買取手数料も税金も免除。持ち込んだだけ収入になる初心者救済措置対象だ。


 薬草を持込。素材鑑定やコンプリート手続きを行っている時、何故かいつも父上と母上の姿が冒険者ギルドに無い。クエストをオーダーする朝の時間もだ。当初はギルドの1F受付フロアー内の奥に設置されたクエストが張り出された掲示板を確認していると思っていた。


 父上はギルドランクMy(神話)級。母上は、SSS(S3)級。依頼は指名依頼か緊急要請のみ。


 知名度と敬愛と尊敬と信頼。父上も母上もルシミール王国の皆にとても慕われている。騒ぎになるのを回避していただいていると受付のお姉さんが教えてくれた。


 父上の名は、トシ・ニノマエ・ルシミール。世界のドゥ―シャー様。ルシミール王国を歴史の大国ルガキタイルから救った英雄。


 母上の名は、ローザ・ルシミール。ルシミール王国の旧第5王女で現第8王女。ルシミール王国軍近衛騎士団と騎士団の名誉団長。


 2人とも実績と肩書き共に申し分ない。



 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽


「おっ、ドル隊長」


「隊長は止めください。俺はもう除隊した身です」


「相変わらず、かてぇ~なぁ~」


「そう簡単に性分は変われません」


「ちげぇ~ねぇっ。それで、今日も舌薄荷草(したはっかぐさ)かっ」


「そうです」


「ドル君の実力なら、ギルドランクCはあると思うぞ。上げねぇ~のかっ」


「父が、回復手段を自ら得る事が重要だと。なので、まずは薬草に慣れろと」


「なるほどなぁ~。トシ様の御考えは相変わらずふけぇ~ぜまったくぅ。おぅっと仕事仕事っと。薬草をカウンターに出してください」


「はい」


 俺は、籠から薬草を10本取り出す。籠の中には他にも80本近い薬草が入っている。父上に惜しいと言われた薬草達だ。


「今日も10本とも極上級の舌薄荷草(したはっかぐさ)……。4日続けて極上級だけかぁ~。…………今日も大銀貨10枚だ。持ってけこのやろうっ」


「また宜しくお願いします」


「おう」


 俺は、素材鑑定カウンターを後にし、受付カウンターへ移動する。そして、コンプリート処理を済ませたギルドカードを受け取り、いつもの様に冒険者ギルドを後にした。



 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽


「ドル」


「母上。あれ……父上は何処ですか」


 いつも一緒に居る。そんな印象のある父上と母上。冒険者ギルドの前では母上が1人で俺を待っていてくれた。


「トシなら直ぐ来るわよ。噂をすれば……ホラ」


 手には3本。肉を刺した串を持っていた。


「グッドタイミングだったか。私が以前広めた肉を粗挽きにし腸詰にした物を串に刺し焼いたフランクフルトウィンナーヴァージョンの露店が良い匂いを出して誘うものだからつい3本買ってしまった。ほら、ドルには一番大きいのだ」


「ありがとう」


 神様のミスで英雄王として転生するはずが治癒士として転生してしまった人。自力で英雄と称される者に成った人。


「どうした。こういう物は熱いうちに食べないと旨味が半減してしまう」


「あっ。はい、いただきます」


 俺は、頬張る。香辛料と肉。パリッと弾ける食感。口に広がる肉汁。


「ローザも」


「何か、トシの方が大きいよね……」


「気のせいだろう。数グラムの差等胃に入ってしまえば分からないと思うが」


「甘いわね。その数グラムが人生を左右する時だってあるかもしれないわよ」


「それは大変だ。フランクフルト1本で人生が好転するのなら、是非交換してください」


「そこまで言うのなら交換してあげましょう。ホラ。あぁ~~~ん」


「うん。私を誘っただけあって、美味いな」


「私にも」


「ほら」


 俺の父上と母上は、いつもこんな調子だ。誰が見ても仲の良いバカップル。何時でも何処でもイチャイチャしている。世間の皆さんは騙されている。仲睦まじい……。ここまで来ると見ていて恥ずかしいだけだろう。


「美味いか」


 父上が俺の肩に後ろから腕を回し顔を近付けて来た。


「本場の味には負けると思うけどな」


「本場ねぇ~・・・ドイツでもフランスでもロシアでも日本でも美味ければ何でも良いさ。物事に完成等無い。刻々と変わり行く時代と人の心に合わせ積み重ねる。私はそんな生き方や食べ物が好きなんだ」


「相変わらずですね」


「これが私だ。そろそろ、薬草採集と並行して魔物討伐も始めるか」


「……俺は勇者です。専門分野では、ガッカリさせません」


「楽しみにしているよ」


「何、話てたのぉ~。私には内緒なのかなぁ~」


 母上が、父上と俺の肩に後ろから覆い被さる様に抱き着いて来た。華奢な母上では勿論、父上と俺2人を抱き抱える事は出来ない。でも、それがとても心地よかった。俺の家族はここなんだ。



「生きる事は食べる事だとドルに話ていたのだが、ローザも聞きたいか」


「パースッ。長くなりそうな話はパスでお願いします」


「そうか。残念だ実に残念だよ。ローザの為にとっておきの眠くなる話を準備しておいたのに」


「ドル。変な事を言ってる人が居るわ。離れましょう危険よ」


 母上と手を繋ぎ、父上から少しだけ離れる。幼少の頃の記憶が蘇る……寄宿学校に通う前の記憶だ。



「さぁ~帰ったら湯船へ招待しよう」


 …………



 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽


 今日も朝一で王都の冒険者ギルドへ行き、薬草採集のクエストをオーダー。ルシミールの森で午前8時から薬草採集。今日は今迄とは少し違う。薬草採集中に襲って来る魔物の対処を俺1人で行う事になっている。


 が、……夕方午後5時10分前になっても、魔物は1匹も姿を現さなかった。そして、いつもの様に母上に手伝って貰いクエストをコンプリートした。



 そんな日が数日続いたある日、ついに転機が訪れた。


 喜んではいけないのだが転機は転機。祖母が治める南アルブス州の州都ベリョーザが、魔王アフグリエーフ子爵の攻撃を受けたのだ。


 攻撃といっても、15年前に父上が考案した魔導具【神聖防御壁】が実戦配備された都市や町に、魔物や亡者が侵入する事は無い。


 都市や町の周辺で、魔物や亡者の襲撃を迎え撃つ。近年は魔王の攻撃に対してはこれが常識だ。


 魔王の攻撃が始まると直ぐに、指名依頼が父上と母上に届いた。俺は、父上と母上と共に州都ベリョーザへ向かった。



 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽


 州都ベリョーザの冒険者ギルドに到着すると、父上と母上はギルドマスターの部屋へ案内された。


 俺は、王国軍の元近衛騎士団王宮警備隊隊長だが、冒険者ギルドランクN(ノービス)の駆け出し。受付フロアーで2人を待つ事にした。


「ドル様ですよね……」


「そうですが。私に何か御用ですか」


 フードの付いた紺色の外套に身を包んだ女性が声を掛けて来た。


「私です」


 女性は、フードを少しだけ捲り、俺にだけ顔が見える様に屈む。


 俺の知り合いに、美少女……。誰かと勘違いしたのかな。


「ドル様。私です。エレーナです」


 エレーナ……エレーナ……。16年間と+15日生きて来たけど、女性の名前や顔を忘れる程、女性に出会った覚えが無い。


 俺は女性の知り合いが非常に少無いのだ。


「寄宿学校の卒業試験。アルブス山脈で実技演習。30日間の自給自足」


「えっ。まさか、あの時の少女(・・)ですか」


「あの時の少年がドル様なら、私はあの時の少女(・・)です」


「懐かしいです」


「私もです」


「えっと、エレーナさんも冒険者に……」


「はい。2年前に冒険者登録しました。これでもギルドランクCの冒険者なんですよ。エヘヘッ。ドル様は16歳になられたばかりですよね。騎士にでは無く冒険者になられたのですか」


「先日、やっと大人の仲間入りをしました。騎士にはですね。あの試験の後、無事近衛騎士団に入隊する事ができました。今は、近衛騎士団の任務の一環で冒険者ギルドのお世話になっているんです。でも、良く覚えていましたね」


「9年前。初めて御逢いした日も今頃でした。当時7歳になったばかりだと……」


「そうかぁ~もう9年になるんですね」


「はい」


「……あの小屋はもう」


「あの後、祖母の言葉に従って魔導具で封印しました」



 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽


「そうですか。今は、ベリョーザを拠点にしてるんですか」


「はい。ベリョーザの9時の門の近くに部屋を。ドル様はベリョーザへは何をしに来られたのですか」


「魔王軍が攻撃を開始したので、少しでも力に成れたらと思い来たのですが……あれ。もしかして知らないとか……」


「魔法薬の調合で一週間程部屋に籠っていましたので……。街が慌ただしいとは思っていたのですが、納得しました」


「出逢った時のままで安心しました」


 彼女と出逢ったのは、9年前だ。俺が通っていた騎士団付属指揮官養成寄宿学校の卒業試験。その試験で訪れたアルブス山脈。そこで行われた30日間の自給自足地獄の実戦演習。所持品は、刃渡り12cmのナイフ1本。水200cc1本。乾燥大豆5粒。


 7歳になったばかりの俺は山の中を彷徨い歩き、3日目の朝に運良く一軒の小屋に辿り着いた。彼女はその小屋で祖母と2人で暮らしていた。


 その日から27日間。俺は、薪を割り、水を汲み、魚を釣り、兎や小鹿を狩り、食事と寝床を提供して貰った。卒業試験でそれは卑怯だろうと思う者もいると思う。だが幸いな事に、試験の規定では小屋で過ごす事を禁止してい無い。


「変わって無いのに、直ぐに気付いて貰えなかったのですね」


「いえ……容姿はとても……はい」


「続きが気に成りますねぇ~。仕方ありません。自白の魔法薬が完成した時に全てを語っていただきましょう」


「物騒な魔法薬があるんですね」


「調合の仕方すら知りませんけどね。エヘヘッ」


「なんだ。ハッハッハッハ」


「おや、ドルもやるじゃないかぁ~。ベリョーザに到着して小一時間で彼女が出来たのか」


「あらあら。ドルったら誰に似たのかしらね」


「あ、えっと……ドル様。こちらの御二人は」


「俺のパーティーメンバーで、トシさんとローゼさんです。2人は上級冒険者で、任務の一環で同行させて貰っているんです」


「上級冒険者様ですか……初めて見ました。本当に存在していたんですね」


 上級冒険者とは、ギルドランク【A】級以上の冒険者の事だ。


「トシさん。ローザさん。こちらの女性は、エレーナさんと言います」


「エレーナと申します」


「トシです宜しく」


「ローザよ。宜しくね。エレーナさん。ドルと仲良くしてあげてね」


「は、はい……」




 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽トシ視点


「トシです宜しく」


 私は【☆接続☆】を中央にスライドさせ、エレーナさんの情報を視界に展開する。


【名前】エレーナ・リューリク

【年齢】18歳

【混血】エルフ50%魔族25%人間25%

【身分】一般・州都ベリョーザ市民

【役職】なし

【冒険者ギルドランク】C

【顔立ち】北欧【瞼】二重【虹彩】ヘーゼル

【髪色】ゴールド【神型】ロング

【身長】164cm【体重】――【体型】細身

【肌色】白絹のような美肌

【特徴】照れ笑い

【B】86(E)【W】58【H】85


【レベル】2

【HP】22【MP】195


 攻撃力 F ☆★★★★★★★★★

  魔力 C ☆☆☆☆☆☆☆☆★★

 防御力 F ☆★★★★★★★★★

 魔耐性 C ☆☆☆☆★★★★★★

  速度 D ☆☆★★★★★★★★

  幸運 E ☆★★★★★★★★★


 習得ポイント20


 薬草採集 C  ☆☆☆☆☆☆☆☆★★

 素材調合 C  ☆★★★★★★★★★


 杖 戦技 D  ☆☆☆☆☆☆☆☆★★

 法衣装備 E  ☆☆☆★★★★★★★


 水 魔法 ――――――――――――

 火 魔法 C  ☆☆★★★★★★★★

 風 魔法 D  ☆★★★★★★★★★

 無 魔法 E  ☆★★★★★★★★★

 光 魔法 ――――――――――――

 闇 魔法 C  ☆★★★★★★★★★


 ≪称号≫


 魔族(先祖)返り

 種族を繋ぐ者



「ローザよ。宜しくね。エレーナさん。ドルと仲良くしてあげてね」


「は、はい……」



 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽


「エレーナさんは、イポーニィの出身ですか」


「いえ、ルシミールですが、どうして」


「魔族返りの称号をお持ちでしたので、祖父母様のどちらかが魔族。イポーニィの出身ではと思いまして」


「父方の祖母は魔族ですが……フードを被っているのにお分かりになりましたか」


「私は少しだけ人より優れた洞察力を持っているのです。父方の祖母様が魔族という事は、御母様がエルフなのですね」


「……そこまでお分かりに」


「魔族とエルフの血を受け継いでおられるとは、ドルが羨ましいです」


「えっと……」


「さっきから、トシさんもローザさんも何を言ってるのかなぁっ」


「何って、ドルを宜しくね。って、言っただけよ。ねぇ~トシ」


「えぇ。美人遺伝子を受け継ぐエレーナさんが、ドルと仲良くしてくれるなんて、奇跡です。ドル。エレーナさんを大切にするんだぞ」


「あ、あのぉ~……。御二人は、いったい」


「エレーナさん。気にしないでください。この2人は俺をからかって遊ぶのが好きなんです。ホラ、俺って弄られ役じゃないですか」


「ドル様がですか。そんな印象は……」


「さ、最近ですよ。いやー困ったもんだ。ハッハッハッハ」


 照れ笑いか。若いって良いものだな。羨ましい限りだ。……エレーナさんか。この子は気付いていない様だが、魔法による攻撃と回復を行える万能型だ。しかも魔族返りで【MP】が高い。


 それ以上に評価出来る事がある。薬草採集と調合。いざという時、自らの力で状況を立て直す事が可能な能力を日々磨いて来た様だ。希少だ。それならば……。


「エレーナさんは、ギルドランクCですよね」


「はい」


「しかも、薬草採集が得意の様だ」


「そこまで……」


「彼女と私は、別の依頼で少しの間ですが、ベリョーザを離れます。無理強いはしません。もし宜しければなのですが、ドルの薬草採集に同行していただけませんか」


「薬草採集にですか」


「そうです。薬剤、魔法薬の調合用に、素材を幾つかお渡しします。それと指導料として1日大銀貨1枚いや2枚出しましょう」


「随分と条件が良い様ですが……」


「エレーナさんの能力に見合った。妥当な条件だと思いますが」


「分かりました。ドル様の判断にお任せします」


「トシ。良かったわね」


「そうですね。ドル。エレーナさんに指名依頼を冒険者ギルドで出しておくから頼んだぞ」


「ベリョーザに来てまで薬草採集ですか……」


「魔王軍が周辺に沢山居るらしいから、採集しながら討伐すると良い。無理そうなら直ぐに逃げる。2匹以上なら逃げる。約束だからな」


「はい……」


「声が小さいわよ。ドル」


「分かりましたっ」


「ドル様。この御二人はいったい……」


「別件の依頼の前に、指名依頼の手続きをしないとな。そうそう、欲しい素材があったら遠慮無く言ってください。大抵の物は持っているので提供出来ると思いますよ。それではまた後程」


「エレーナさん。またね。ドル。確りぃっ」



 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽ドル視点


 行ったか。何だったんだ。エレーナさんの前で……


「騎士団がドル様の指導を託される程の方なのですよね」


「はぁ~」


「私達と年齢的には余り変わら無いと思うのですが」


「世の中、広いって事ですよ……」


「エレーナさぁ~ん」


「あっ。済みません。受付の方が呼んでるみたいなので行って来ますね」


「えぇ」


 指名依頼は名前や身分を伏せる事が出来無いはず。彼女驚くだろうなぁ~……。それにしても、からかわれて、流してしまったが、父上が言っていた魔族返りっていったい何の事だ。エレーナさん。彼女はいったい……。


「えええぇぇぇ―――」


 ん。……そうなるよな。誰だって驚くよ。


 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽


「ドル様。先程の御二人は、……トシさんは、ドゥ―シャー様なのですか」


「そうみたいですね」


「ルシミールに定住されたのは17年前の事だと本で読みました」


「ドゥ―シャーの奇跡ですか」


「はい。あああぁぁぁ~雲の上の方と握手しちゃいましたよぉ~」


「良かったですね」


 これが、世間のドゥ―シャーに対する反応だ。普通の反応だ。


「私、ドゥ―シャー様に指名されてしまいました」


「そうですね」


「この名誉ある指名依頼。誠心誠意全力でコンプリート致します。ドル様も分かっているとは思いますが」


「何をでしょう」


「ギルドに提出する薬草は10本全て特上級以上にします」


 目が怖いんですけど……


「あっ。ドゥ―シャーの奇跡には、極上級と神級の薬草だけを常に納品した……。ドル様。10本全て神級で行きますっ」


 えっ……いや、それは……。


「それは流石に無理だと……」


「あぁぁぁ~~~。ドゥ―シャー様ぁ~」





 明日も薬草採集を頑張ります。


 ……俺の名前は、ドル・ニノマエ・ルシミール。まだ(・・)レベル1。冒険者ギルドランクはN(ノービス)だ。

ありがとうございました。

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