プロローグ 『記憶』
人は目にしたもの、耳にしたもの、心で感じたもの、あらゆるものを記憶として脳内に留める。思い出す度に、「あれは良かった」「これは思い出したくない」などと記憶によって感情が左右されることは珍しいことではない。
じゃあ、もしも、もうすぐ記憶が消えるとしたら。
今まで積み上げてきた時間が、日々が、大切な人との思い出が、すべて一瞬のうちに無くなるとしたら。
それは悲しい。
でも、大切な人は言ってくれる。
また一から思い出を作ろう、って。
初めまして。愛生佑城と申します。
本日より、この「小説家になろう」にて連載を開始させていただきます。学生という身でして更新は不定期となってしまうのですが、読んでくださると嬉しく思います。また、今回はプロローグということで短い文章で簡潔に、かつ登場人物が一人たりともいませんが、次回以降はそれなりの文章量、数名の登場人物をもって、この「メモリー・リブート」を執筆していこうと考えております。
こういった形で創作物を投稿するのは初ということで、至らない点が今後出てくるかと思いますが、温かい目で見守ってください。僕は僕でこれが面白い作品になるよう努めて参ります。