二章B 小人族に会いにいく
「まずは小人族の王子との結婚を断りにいくわ」
「わかった」
私たちは小人族のいる緑の街グリテアへ向かう。
「つ……疲れた」
私は父が巨人族なだけあって体力には自身がある。
「丁度日陰もあるし、そこの草村で休みましょう」
「ああ、体力なくて悪い」
ルヴァトが先にへばるのは仕方がない。
《あの……お嬢さん……》
◆なにか声がしなかった!?
→〔こんなところに喋る蛙?〕
〔ただの蛙だわ〕
「もしかして貴方、喋れる蛙なの?」
《いいえ……今はこんな姿をしていますが、わけあって蛙にされてしまった人間なのです》
「リアル蛙の王子か……」
「いざ遭遇するとカエル、カエルしてるわ」
取り合えずこのまま放置するわけにいかない。
「貴方はどこへいくの?」
《グリテアの小人族の城へ……》
丁度私たちも小人族のところへいくところだった。
これは運命的な出会いかもしれない。
「へー名前は?」
《フラウです》
――カエルが手にのって話している。
「唐突だけれどMr.フロッグ・フラウって格好良くないかしら?」
「ださっ」
ルヴァトと軽く言い争いになっていると、なにか視界に人がうつった。
「あれは幻かしら?うさみみ男が目の前を歩いているわ」
「嬉しくねぇバニーだ」
◆なにやら走っている。
→〔おいかける〕
〔おいかけない〕




