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めそめそさん  作者: きつねさん
あまね
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超常現象

「あっ?このナイフはなんだって?そりゃ不意の襲撃に対する武装だよ。

 いつどこで何が起こるかなんてわかんないんだからな。」

                         ――by,とある薬物中毒者


夜道を一人、娘が歩いていた。辺りに街灯が少ない薄暗い公園を。

人気も少なく道路からも木々が視界を遮っている。

そんな所を通る女性はいない。

まさに襲ってくれとでも言わんばかりの態度だ。




まあこの人物はあまねなので襲われても撃退されるだけであろうが。

あまねが受けたのは徒手格闘の免許皆伝だ。

あくまで素手での戦闘ではあるが、

古武術なので相手が武器を持っていたときの実践的な対応法も教えられている。


それにあまねの来ている服は防刃、防刺に優れている。

もちろんオーダーメイドでその服は一見普通の服と変わらないのに金属板よりか強い。

まあ金属とは違い衝撃はあまねにもろに入ってくるが。

こんな装備を着て、この娘は一体誰と戦おうというのか?


まあそんなあまねのよくわからない一面は置いといて、

あまねがこんな人気のなく薄暗い公園を歩いているのは理由がある。

普段は危ないから・・・というわけではなく、

絡まれたらめんどくさいからという理由でこの道を通ることはないが、

今日あまねは茜が最後にいなくなったという場所まで行くつもりだ。

そこに行くのにこの公園を通らずに行くと結構な遠回りになるのだ。

そういう理由であまねは近道であるこの公園を通っているのだ。




ただそれがよかったのか悪かったのか?

これは後のあまね自身にしかわからないがこの日あまねの人生を変える出来事が起こった。


急にあまねの体が光りはじめた。

それを見たあまねの行動は早かった。

荷物を手放し身軽にって公園の茂みに隠れたのだ。


別段あまねはこういった超常現象に慣れているわけではない。

ただあまねの心の声を聞く能力のように超常的なことが起こっても驚かないだけで。


だがその行動は結果として無駄であった。

あまねの発光は止まらない。

それが分かったあまねはまず荷物を取りに行った。

そしてそれをいつでも盾にできるように。

それから自然体で何かが起こるのを待つ。


構えは取らない。

構えを取ると次の行動に移しやすくはなるが、

それと同時に隙も作ってしまう。

だから四肢に力を入れるだけだ。


そしてあまねがひときわ強く発光し、

そして・・・・・・・・・あまねの体は日本から、いやこの世界から消え去った。


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