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異世界スライム

世界は皆さんが思っているよりか少しだけ不思議に満ちている。」

                       ――by,とあるSF作家


私は気が付くと森の中にいた。

と言っても日本の山のように人の手が入ってなさそうなとこ。

ここはあのすべてが腐りゆく狂った世界とは違うみたいだね。

まあ私が幻覚でも見てるんじゃなければ。


けどとりあえず

「よかったー、生きてる。」

とりあえず五体満足なことに感謝。

ん?私の体ちっちゃくない?

というか金色の前髪がうっとおしい。

金髪?私は不良じゃないから金髪じゃないんだけど。

私の体の変化は気になるけど放っといて、まわりの探索をしてみましょう。

全てが腐りゆくあの世界では足がすくんで探索とか全然できなかったからね。



じゃあ立って・・・・・・・・


どうしよう。どうやったら立ち上がれるんだろう?

いや冗談じゃなくて立つことができないんだけど。

足の筋肉がぴくぴく動くだけで立つことができない。

それどころか無理に立ち上がろうとしたから、今まで座ってたのが倒れちゃった。


これなんてむりげー

思わずそういいたくなる。



そんなバカなことを考えてると前の方の草むらが揺れてる音が聞こえる。

あっ、やばい。野生動物とかだったらこのままだと食べられちゃうかも。

うう、涙が出てきた。助かったと思ったのにすぐに食べられちゃうなんて。


だけど無情にも草むらを揺らす音は近づいてくる。

そして草むらを揺らしながら現れたのは青いスライムだった。

よかったー。ちょっと大きすぎるけど、スライムなら安全だよね。



そうやって安堵してるとスライムはもっと近づいてくる。

そして私の体を取り込み始めた。


うぎゃー、だれっ!?スライムが安全だとか言ったの!


そのスライムはなぜか頭から取り込まずに体の方から私の体を取り込んでいく。

うう、体を飲み込んでいくスライムの感触が気持ち悪いし、怖い。

そしてスライムの体は私の口を覆いそうになる。

あっ、これ死んだわ。死因窒息死だわ。


そうやって諦観してたんだけどおかしい。

いつまでたっても息苦しさは感じてこない。

もうスライムに全身を取り込まれたというのに。


というかこのスライムに包まれてる体の方の感触がなくなってきてるんだけど。

もしかしてこのスライム神経毒的なもので感覚をなくしてたりしない?

それで獲物(私)を衰弱させて殺すとか。

自分で考えたんだけど鳥肌が立ってきた。


それでなんだけどね。

このスライム私の口の中にまで入ってきたんだわ。

それでね、感覚が薄れてるから間違ってるかもしれないけど、

というか間違っててほしいんだけどね、

私の下の方からもスライムが入ってきてると思うんだよ。

具体的には言わないけど。

女の子の中からも毒を回らして殺すなんてなんて鬼畜。



はあ、なんか服も溶け出してるし、もういっそ殺して!!

ああ、殺されてる最中だったか。


金髪=不良というのはあまねの勝手な思い込みです。

というか金髪=不良だったら外国の人はどうなるんだっていう話ですよね。


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