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めそめそさん  作者: きつねさん
朱里
21/38

眠れない夜

「お約束ってあるでしょ。あれが本当に現実で起きたら迷惑だよねー。」

                            ―by,とある主人公


寝れそうにないって言ってたけどさあ、

こんな寝れそうにないっていうのは予想してなかったよ。


今私はあまねさんに質問攻めにされてる。

私たちがやってたゲームの事とか、そこでのレベルについてとか、

ジョブについてとか、戦闘システムとか、それはもういろいろと。


わざとらしく何回かあくびをしたり目をこすったりして見て眠いですよーってアピールしてみたんだけど

あまねさんが解放してくれる気配はない。


お風呂入って、部屋で盗聴器発見して、ごはん食べて、またお風呂にいは行って、

さあ寝るぞーっていうときに発生したこの質問攻め。

あまねさん超鬼畜。


一回直に「寝たいです」って言ったんだけど召喚されたときに私の「あまねさんと夜の稽古したいです」っていう発言を思いっきり覚えてらっしゃってですね、

お仕置きの代わりにこうなってるんですよ。

というかこれ自体お仕置きのような。

確かどっかの国の拷問方法として一週間寝かさないっていうのがあったような・・・・・。


眠たさでとりとめのないことを考えてると頭がかくかくってなってくる。


あれ、今私の体持ち上げられてる?

急にふわっていう感じがしてちょっとびっくりする。

けど眠いしどうでもいいや。


そう考えてるとゆっくりとした振動と温かなぬくもりが私に伝わってくる。


ふぁー

なんか気持ちいい。

あまねさんに怒られるかもしれないけどもう寝ちゃおうっと。

そうだ、決めたんだ。私は寝るんだっ。


そう考えてるといつの間にか私の体がふかふかのベッドの上にある。

そしてふかふかのベッドについたと同時に温かなぬくもりが離れていく。

ああ、だめっ。

私は慌ててそのぬくもりを抱きしめる。

そのぬくもりは逃れようと動いてる。

ふふふ、でもだーめ。

ゲームでは魔導師だったからあんまり筋力にジョブレベルの恩恵を受けられないけど

それでもカンストのレベル150。

力もそれなりにあるんだよー。

だから私が逃がさないようにギュッと抱き着いてたら

そのぬくもりはあきらめたようで腕の中でおとなしくなった。


ふふ、あったかい。


「はぁ、おやすみ。」

眠たさでほとんど考えれない私の耳に呆れたようなその声が聞こえた。


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