うるさいのを黙らせよう
「相手の弱みさえ握っちまえば相手の許容範囲ギリギリまで絞れるぞ。」
――by,とある町のチンピラ
「えーっとあまねさんじゃなくて中の人、何言ってるんですか?
ここは普通にゲームの中なんですよ。」
「そっそうですよ。ここが現実の訳ないじゃないですか。ほら、ライト。」
そういって六人の中の一人がライトの魔法を使って光属性の明りを出す。
確かに現実ではできないことだ。
しかしあまねが怒鳴ったから六人はたじたじとしてる。
「私はあまね自身よ。
あなたの達の会話から想像するにゲームの中からでも召喚されたのでしょう。
でも私はこの体は自前の物、つまりゲームの外から召喚されたものよ。」
「やっべ、。」
男の中の一人の気配が消えていく体も透明になっていく。
だがそれはあまねが投げつけた石で中断される。
「あなたは後で話すことがあるから。」
「ぅ、うっす。」
さっきあまねが百合でからむところを想像し鼻血を出した男である。
「それからあなたも。」
そういってあまねは何もない空間にまた石ころを投げる。
「はっ、はい。」
今度は何もない空間から百合発言をしていた娘が現れる。
「さて、召喚された六人、あなた達は私の言うことを信じる必要はないわ。
ところでただあなた達には私に喋ってほしくないことがあったわよね。」
あまねはそれぞれの弱みを握っていた。
それが表に出ればこの六人が社会的に多大なダメージを負うような。
「えーっと、あまねさん?俺はあまねさんがあまねさんだと信じてますよ。」
「俺も俺も、」
「わっ私も信じてますよ。」
次々と天草流の他の人も手のひらを変えす。
「さて外野の人たちはだまったからあなたに聞きたいことがあるの。」
あまねは下に押し倒して首に手をかけている女王に聞いた。
「はっはいなんですか?」
女王はこんな経験をしたことがないのだろう。
おびえている。
「それでここに私たちを呼んだのはなんでなの?
さっさと話して。の前に
『心のカギはいづこにか?
そは我の手の中に、
そを使い我は開く、わが心はここに開放されたり。』」
あまねは鎖で首にかけてあるアンティークのカギを使って、
ぼそぼそっと日本語で自己暗示を使う。
「へっ、あの何か言いましたか?」
「なんでもないわ、それじゃあ全部話してもらいましょうか?」
それからはあまねによる女王への尋問が続く。
この場は完璧にあまねが主導権を握っていた。
弱みを握られている六人の天草流の門下生達。
勇者召喚で疲れ切っている魔術師たち。
押し倒されいつでも首を折ることができる女王。
それをネタに動くなと脅されている騎士たち。
これからの彼らの行動は今あまねの掌の上だった。
女王
ジョブ:・・・・(未定)
あまねへの感情:恐怖(殺すと脅されたため)
備考:王族に生まれ英才教育を受ける。
本人の性格は内気でビビりであるが両親が死に女王になってしまったので、
普段は威厳のある女王の演技をしている。




