希望の光?
「人生思ってる通りに行かないことは結構あるもんだよ。」
――by,とある占い師
まぶしく光る魔方陣のなか七人の人影が見える。
その中から鎧やローブに身を包んだ者たちが出てきた。
その者達はどれも美形である。
ローブを着た魔法使いからはとてつもない量の魔力が感じられる。
鎧を着た者たちはその体躯からとてつもない戦士であると容易に想像できる。
さらにその者達がまとってるものはまたとてつもない力を感じさせるものばかりである。
「ああっ、あなた達がゆう・・・・」
「おっ、なんだなんだ?
今魔王アスモデウスをあと五パーセントにまで減らしたとこなんだが」
「何だよイベントかなにかでしょうか?
ってリアルあまねさんと似たアバター使ってる人いるんですが。」
「どれどれ?ってうわっ、むっちゃ似てる。本人そのものじゃん。
しかもリアルあまねさんの今日の私服といっしょじゃね。これストーカーじゃない。」
「けどこのVRMMOって性別変えることはできなかったよな。
ってことはこの人百合か?うわっ、あまねさんが絡んでるところをを想像したら鼻血出てきた。。」
「おまわりさんこいつです。」
「やめいっ。」
「あまねさんこいつです。」
「すみませんでした!マジ勘弁してください。何かおごるからなっなっ。
あの人怒らせたらすっごくやばそうだから。」
「よし、密告してあまねさんの好感度をゲット。」
「おい、お前も何かおごるからやめろって。」
「ふふん、私はあまねさん以外にはなびかない。」
「くそっ、このレズビアンめ。」
「失礼な。私は唯あまねさんと夜の稽古をしたいだけよ。」
「「「「「それがレズっていうんだよ。」」」」」
この国は終わったかもしれないそう女王は思った。
その六人の集団はとてもふざけていた。
こちらは国が滅亡の危機に瀕してるっていうのに。
女王は最後の一人にかけた。
他の人からアマネサン、いやそっくりさんらしいけどその人はまだ一言もしゃべってない。
まともな人の可能性があるのだ。
と、見ているとその人と目があった。
そして、消えた。
「へっ?」
否、消えたのではなく突然地を這うように女王に急接近したのだ。
そうして驚いて何もできないでいる女王を押し倒し、拘束、そしてその首をつかんだ。
「動くなっ!
私なら一瞬でこいつの首をへし折ることができる。」
そう脅して女王を助けようとした騎士の人たちの行動を止める。
場は緊迫した空気を放っている。
だが空気を読まない連中がいた。
「おいおい、あまねさんっじゃなくってえーっと誰だ?」
「知らんわ、それよりそのNPCは重要キャラっぽいから殺さないでくれるとありがたいなー。
こういうイベントってなかなか報酬がいいから。」
「そうよ、それに勝手にあまねさんの姿を取らないで。失礼でしょ。」
「いやそれ君が言えたことじゃないよね。
わざわざもう一個ゲーム買ってかなり課金してあまねさんそっくりのアバター 作って、その体を思いっきり撫でまわしてたでしょ。」
「うっ、なんでそんなこと知って。」
「いや、そんな奇行をしてたら目立つって。」
「うるさいっ!天草流道場の連中はだまる。
これは現実よ。だからいい加減ゲーム気分をやめなさい!」
アマネサン、いやあまねのその言葉でうるさくしていた連中も黙った。
あっ、言語につきましては日本語と同じです。
ただ後のお話で出てくると思いますけど、
文字は違うので読み書きについては学ばねばなりません。




