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VRMMO

それは『VR』という科学技術によって出来たゲームである。

カタカナ表記で『ヴァーチャルリアリティマシッブリーマルチプレイヤーオンライン』。超簡単に言うならばMMOの実写版みたいな感じ。

なんでこんな話をするかという・・・おっと自己紹介を忘れた。俺の名前は、悠斗。瀬川悠斗だ。身長は中の中。顔も中の中。成績も中の中。何もかもが普通な俺だが、誰にも負けることがない、生まれつきの特徴があった。それは・・・


ピンポーン


おや、誰かが来たらしい。


「宅急便でーす」


礼のブツが届いたらしい。玄関を開けると段ボール箱を持ったおっさんが立っていた。


「ここに判子を」

「―――ほいっと」

「VRMMOのセット詰め合わせとなっております。取り扱いには御注意を」


そういうと、再びトラックに乗っかりそのまま直進していった。

このVRMMOのセットはとある抽選で当たったのだ。一名様と書かれたやつがな。


俺は生まれつき運がいい。強運だ。昨日大型トラックに轢かれて無傷。それじゃ凶運の強運。不幸中の幸いか。

スクラッチを買えば最低でも元は取れるし、この前は宝くじで一等当てた。

テストで選択問題パーフェクト。マークシートは百点取った。というかなんとなく英語のスペルをいれると当たってたり、数字を書くと当たる。

気味悪いほど強運だから困ることがない。強いて言えば、交通事故にあったとき両親が死んだのに俺がほぼ無傷で助かったことだけだ。


「ふーん、これがβテスター用ね。名前は《エンドレス・ラビリンス》。・・・ね」


早速部屋に戻り段ボール箱を解体。複雑がちなコードや大きな機械を取り出す。

取扱説明書トリセツを見ながら組み立て・・・よし。


「えーなになに。使用は横になることをオススメします。正座したり胡坐でプレイすると身体に悪いです、ね」


ベットの上に横になって、ヘルメット状の機械を被った。


「コンダクト」


その言葉と共に、俺の意識は真っ白に染まった。

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