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『異世界のソースコードが読めてしまった件 ~この世界、全部プログラムで動いてました~』  作者: nekorovin2501


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第6話 管理者と直接交渉した結果

GMの登場で、空気が凍りついた。

白いローブの男は、浮遊したまま俺たちを見下ろしていた。

「不正者よ。お前がこの世界のソースコードを弄った張本人か」

俺「弄ったって……直しただけだよ。クソみたいなバグだらけじゃん、この世界」

GMの目が細くなる。

「この世界は私の設計通りだ。バグなどない」

ヴィンセント(肩の上で嘲笑)

「……設計通りでクソなら、設計者がクソってことだな」

GMが手を振ると、地面が揺れた。

【管理者権限行使:領域封鎖】

【全対象の移動禁止】

勇者パーティーのリリアたちが身動き取れなくなった。

リリア「くっ……体が!」

GM「まずはお前たち勇者から片付ける。

 お前たちは私のシナリオ通りに動くはずだったのに、不正者の影響でフラグが狂った」

俺「待てよ。聞きたいことってのはそれだ」

GM「何?」

俺は深呼吸して言った。

「この世界、なんでこんなに手抜きなんだ?

 村はダミー、住民はテンプレ、勇者は使い捨て。

 お前みたいな管理者がいるなら、もっとマシに作れよ」

GMが笑った。

冷たい、機械みたいな笑い声。

「愚かな。お前は転生者だな?

 この世界は“ゲーム”だ。プレイヤー用のテストサーバー。

 本番は別にある。ここはただのサンドボックス」

ヴィンセント「……マジかよ」

俺「ゲーム……?」

GM「そうだ。真のプレイヤーが来るまで、この世界は調整中。

 お前のようなバグは、削除するのみ」

GMが指を鳴らす。

【管理者権限行使:不正者削除】

俺の体が光に包まれる。

HPが急速に減り始める。

残り50……30……10……

死ぬ。

このままじゃ死ぬ。

「ヴィンセント!!」

ヴィンセント「ちっ……しょうがねぇ」

ドババババババババ!!!!!

脳内に今までで最大のコード洪水が叩き込まれた。

俺の視界が、GMのソースコードで埋め尽くされる。

俺(理解)

「……お前、管理者じゃねぇじゃん」

GM「!?」

俺は光の中から手を伸ばした。

【管理者権限解析完了】

【GMの本質:中間管理者 権限レベル:Sub-Admin】

【真の管理者:上位存在(未接続)】

「お前も、ただのプログラムの一部だろ。

 本物の神じゃなくて、管理者の下請け」

GMの顔が歪む。

「黙れ! お前如きに……!」

俺は指を軽く振った。

【権限乗っ取り処理実行】

【GMの権限を一時奪取】

GMの体が固まる。

「な……なんだこれは……エラー、エラー!」

ヴィンセント「よくやった雑魚。

 こいつ、中間管理者だから穴だらけだったな」

俺はGMに近づいた。

「交渉だ。

 この世界を本番サーバーに昇格させてくれ。

 住民を本物の人間として扱え。

 それで俺は手を引く」

GM「不可能だ! 真の管理者が……」

俺「真の管理者? そいつに繋げよ」

ヴィンセントが俺の頭にまたコードを注入。

【上位接続処理】

空がさらに割れ、巨大な光の柱が降りてきた。

【真の管理者 降臨】

光の中から、声だけが響く。

【何用だ、下位者】

俺は声を張り上げた。

「この世界を、ゲームじゃなく本物の世界にしろ!

 俺が全部直すから!」

光が一瞬輝いた。

【……面白い提案だ】

【許可する。だが、失敗したらお前も世界も消す】

【挑戦するか?】

俺はニヤリと笑った。

「もちろん」

光が消え、GMが崩れ落ちた。

【中間管理者 オフライン】

リリアたちが解放される。

リリア「……アキラ、何をしたの?」

俺「世界を変えるチャンスを手に入れたよ」

ヴィンセント「ふん……調子に乗んな雑魚。

 これからが本番だぞ」

空に新しい文字が浮かぶ。

【世界昇格クエスト 開始】

【全バグ修正まで 残り時間:無制限】

【失敗時:全削除】

俺の異世界修正旅が、本当に始まった。

第6話 終わり

(次回『勇者パーティーが仲間になったけど全員バグ持ちだった』)

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