表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『異世界のソースコードが読めてしまった件 ~この世界、全部プログラムで動いてました~』  作者: nekorovin2501


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/12

第5話 王国が俺を“世界のバグ”として指名手配した

村を出て三日目。

街道を歩いていると、突然空に巨大な文字が浮かび上がった。

【緊急公告】

【不正管理者“アキラ”を即時捕縛せよ】

【罪状:世界ソースコードへの無許可改変】

【危険度:S】

【報奨金:10億ゴールド(生け捕りの場合+5億)】

ヴィンセント「うわっ、ついに来た」

俺「10億って……俺の首そんな高いのかよ」

その瞬間、道の先から騎士団がズラリ。

馬に乗った隊長が告げた。

「アキラと名乗る者! 大人しく投降しろ!」

俺「投降したらどうなる?」

「管理者様の前でコードをすべて元に戻すまで、永遠に牢の中だ」

ヴィンセント「永遠って……管理者、相当キレてるな」

俺はため息をついた。

「……悪いけど、戻す気はない」

隊長が剣を抜く。

「ならば力ずくで!」

騎士30人が一斉に突撃してきた。

俺「ヴィンセント、助けろ」

ヴィンセント「は? まだHP満タンじゃん。自分でやれ」

俺「30人だぞ!?」

ヴィンセント「知らね」

仕方ない。

自分でなんとかするか。

俺は右手を上げた。

【戦闘ルーチン解析中……完了】

【騎士団行動パターン:突進→斬撃→整列 繰り返し】

相変わらず雑なループ処理だ。

俺は指を軽く鳴らした。

【ループ強制脱出処理】

騎士団全員が馬上で固まる。

次の瞬間、整列したまま逆走し始めた。

隊長「な、なんだ!? 体が勝手に……!」

そのまま街道の端まで走って行き、

全員が崖下にダイブ。

ドドドドドド!!

ヴィンセント「……お前、やりすぎだろ」

俺「生け捕りじゃなくてよかった」

その時、空に新しい文字。

【追補公告】

【アキラの危険度を“SSS”に引き上げ】

【生け捕り条件撤回 死体でも可】

【報奨金20億ゴールドに増額】

ヴィンセント「倍になったぞ。売られたら美味いな」

俺「売るなよ!」

背後から別の声。

「売らないわよ。だって私たちが先に捕まえるんだから」

振り向くと、

金髪の美少女剣士と、銀髪の魔法使い、

そして褐色肌の僧侶が立っていた。

【勇者パーティー】

【リーダー:聖剣の勇者リリア Lv99】

リリアが微笑みながら剣を構える。

「あなたが“世界のバグ”ね。

 悪いけど、王命だから殺させてもらうわ」

ヴィンセント「うわ、テンプレ勇者きた。

 こいつらのコード、めっちゃ綺麗に書かれてるぞ。触るの嫌だわ」

俺「綺麗って……どういうこと?」

ヴィンセント「要するに“公式チートキャラ”だよ。

 俺たちみたいなバグとは正反対」

リリアが一歩踏み出す。

「抵抗は無意味よ。

 あなたはもう、世界の敵なの」

俺は苦笑いした。

「敵か……まあいいや」

俺は両手を広げた。

「だったらさ、ちょっと聞いてくれないか?」

「何?」

「この世界、クソみたいなコードで動いてるって知ってる?」

リリア「?」

俺は指を鳴らした。

【勇者パーティー ステータス強制表示】

リリアの頭上に文字が浮かぶ。

【リリア・フォン・エルステッド】

【役割:勇者(プレイヤー用お試しキャラ)】

【死亡フラグ:魔王城到達後100%】

【恋愛フラグ:主人公(未登場)と100%】

リリアの顔が真っ青になる。

「な……何これ……!?」

俺「君たち、全部決まってるんだよ。

 魔王倒した後、絶対死ぬようにプログラムされてる」

魔法使いが震える声で呟く。

「そんな……私たち、ただの……」

俺は静かに言った。

「俺はそれを変えたいだけなんだ」

ヴィンセント「ほぉ……珍しくカッコつけてるじゃねぇか雑魚」

リリアが剣を下ろした。

「……本当なの?」

俺「本当だよ。だから、戦うなら――」

その時、空が割れた。

【管理者緊急降臨】

光の中から、白いローブの男が現れる。

【世界管理者 “GM”】

【権限:Absolute】

GMが冷たく告げた。

「遊びは終わりだ、不正者。

 お前はここで消す」

ヴィンセント「……来たか、本物」

俺はニヤリと笑った。

「ちょうどいい。

 俺も、お前に聞きたいことがあったんだよ」

第5話 終わり

(次回『管理者と直接交渉した結果』)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ