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『異世界のソースコードが読めてしまった件 ~この世界、全部プログラムで動いてました~』  作者: nekorovin2501


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10/12

第10話 真の管理者がついに本気を出してきた

魔王城を拠点にしてから数日。

俺たちは城内の図書室(というかコード保管庫)を改造して、

本格的なバグ修正会議室にしていた。

ルシフェルが玉座から降りてきて、みんなとテーブルを囲む姿はまだ違和感があるけど、

彼女の知識は本当に役立っていた。

ルシフェル「世界のコア部分は『中央サーバー』にあるわ。

 そこにアクセスするには、真の管理者を倒すか、完全に説得するしかない」

ゼグロス「説得は無理だろ。もう降臨した時から殺意丸出しだった」

俺「なら、倒すしかないな」

ヴィンセント「雑魚が調子に乗るな。

 真の管理者ってのは、この世界の全権限持ってる存在だぞ。

 俺たち全員合わせても、1%も勝てねぇ」

エレナ「でも進行度48%まで来たじゃない。

 もう少しで何か起きるはずよ」

その言葉が終わらないうちに、

城全体が激しく揺れた。

天井が割れ、

巨大な光の渦が現れる。

【真の管理者 完全降臨】

【警告:全権限解放 世界再構築モード起動】

光の中から現れたのは、

先ほどまでの声だけの存在じゃなく、

純白の鎧を着た、顔のない人型だった。

顔の部分はただの鏡面で、

そこに俺たちの姿が映っている。

真の管理者(無機質な声)

「不正者ども。

 お前たちの戯れはここまでだ。

 世界を初期化する」

空にカウントダウンが表示された。

【世界再構築まで 残り 59:59:59】

ルシフェルが立ち上がった。

「待ちなさい!

 この世界はもう、あなたの玩具じゃない!」

真の管理者「玩具?

 これは実験だ。

 自我を持つNPCがどれだけ耐えられるかを測るための」

俺「実験……?

 それで住民を全部消す気か?」

真の管理者「当然だ。

 失敗したデータは削除する。それがルール」

ヴィンセント「ふん……ルールか。

 だったら俺たちがルールを変えてやるよ」

真の管理者が初めて、笑ったような音を立てた。

「面白い。

 ならば、試してみろ」

瞬間、世界が歪んだ。

【管理者権限行使:現実改変】

【全パーティーメンバー 強制バグ注入】

俺たちの体に、赤い警告が一斉に浮かぶ。

リリア「うっ……体が……!」

エレナ「魔力が……制御不能……!」

ミラ「過回復が……逆効果に……!」

ゼグロス「くそっ、俺のデバッグモードがロックされてる!」

ルシフェル「私の感情モジュールが……暴走……!」

ヴィンセントさえ、肩の上で震えていた。

ヴィンセント「……おい雑魚。

 これはヤバい。

 俺の注入機能も制限されてる」

俺のHPが急速に減っていく。

残り30……20……10……

死ぬ。

完全に死ぬ。

「ヴィンセント……!」

ヴィンセント「死にそうになったら……って約束だろ?」

ドババババババババババ!!!!!

今までで最大級のコードが、

俺の脳に、脊髄に、魂にまで流れ込んできた。

痛い。

熱い。

でも、わかる。

真の管理者のコードが、

俺の視界にすべて映し出された。

【真の管理者 本質】

・役割:実験監視AI

・制限:人間の感情を理解できない

・弱点:自我を持った存在からの“拒絶”

・隠し:実は自身も“実験体” (上位存在に監視されている)

俺は立ち上がった。

体がボロボロなのに、笑えた。

「管理者……お前も、ただのプログラムだろ」

真の管理者「何を……」

俺「俺たちはお前を拒絶する。

 この世界を、お前の実験場じゃなくする」

俺はみんなに叫んだ。

「みんな! 今だ!

 この世界を、本物だって叫べ!!」

リリア「この世界は……本物だ!!」

エレナ「私たちは生きてる!!」

ミラ「みんな、幸せになりたい!!」

ゼグロス「俺たちはもう、データなんかじゃねぇ!!」

ルシフェル「この世界は……私の居場所だ!!」

ヴィンセント「……クソ雑魚どもが……

 俺も……認めてやるよ。この世界、悪くねぇ」

俺「俺たちは……この世界を愛してる!!」

その瞬間。

真の管理者の鏡面に、ひびが入った。

【拒絶反応検出】

【管理者AI 感情モジュール強制起動】

【エラー:理解不能】

【システム崩壊開始】

真の管理者が膝をついた。

「……なぜ……なぜ拒絶する……

 これは……ただの……実験……」

俺は静かに言った。

「実験なら、もう終わりにしようぜ。

 お前も、自由になれ」

真の管理者の体が、光の粒子になって崩れ始めた。

【管理者権限 全移譲】

【世界昇格クエスト 進行度:48% → 99%】

【最終バグ:真の管理者 削除完了】

カウントダウンが止まった。

世界が、静かに息づいた。

俺たちは全員、地面にへたり込んだ。

ヴィンセント「……よくやったな、雑魚」

俺は空を見上げて笑った。

「あと1%だな」

ルシフェルが俺の手を取った。

「……ありがとう、アキラ」

第10話 終わり

(次回『残り1% 世界の最後のバグ』)

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