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『異世界のソースコードが読めてしまった件 ~この世界、全部プログラムで動いてました~』  作者: nekorovin2501


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第1話 【深淵の相棒《ヴィンセント》】

目覚めたら森の中。

肩に10cmの黒い小人が乗ってた。

「おい、クソ雑魚。さっさと起きろ」

「……お前誰だよ」

「ヴィンセント。お前の監視者兼デバッグツールだ。死ぬなら勝手に死ね」

狼が5匹襲いかかってくる。

俺「助けろ!」

ヴィンセント「は? 自分でなんとかしろよ。死体は回収しない」

HP残り12。

血まみれで這いずりながら叫ぶ。

「マジで死ぬ!!」

ヴィンセント「……ちっ。しょうがねぇ」

瞬間、脳内に緑色のコードがドバーッと流れ込んできた。

俺(急に理解)

「……ただのループ処理か」

指を鳴らす。

狼5匹同時フリーズ→泡吹いて死亡。

ヴィンセント「遅えよボケ。もうちょっとで死体だったぞ」

俺「最初から助けられたろ!?」

ヴィンセント「当たり前だろ。甘えんな雑魚。

 次も死にそうになったら助けてやるから、せいぜい頑張れ」

その後も――

ミミックに噛まれてHP3

→ギリギリで注入→一撃粉砕

ヴィンセント「遅ぇ」

崖から落下0.1秒前

→注入→ワープで着地

ヴィンセント「ギリギリすぎて笑える」

村娘に絡まれて逃げ場なし

ヴィンセント「これは助けねぇ。死ね」

俺「死なねぇよ!?」

こうして、

死ぬ寸前だけ脳にコードを流し込んでくれる、

超ドSなクソ相棒との異世界生活が始まった。

俺は確信した。

こいつがいなきゃ今頃100回は死んでる。

でも絶対に「ありがとう」とは言わない。

言ったら次からもっとギリギリまで放置されるに決まってるから。

第1話 終わり

(次回『ヴィンセントが村のバグを放置したせいで村が崩壊しかけた』)

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