前へ目次 次へ 7/70 第六話 説明と自己紹介 「うつしよ…?」 首を少し傾げる。 「そう。人間達が暮らすのが現世」 狐はもふもふの尻尾をゆるりと動かして、目を細め口を開く。 「反対に、人ならざる者達が暮らすのが幽世。私もその1人だ(・)っ(・)た(・)んだけどね」 だった。今はここに暮らしているから違うと言う意味だろう。 「そう。だから貴方は狐なのに喋るの?」 「ええ。そうよ。訂正すると私はただの喋る狐ではなく化狐(ばけぎつね)だけどね。名はないから、化狐と呼んで頂戴」 「分かった」 少し短い自己紹介が終わった。