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第十六話 本当に毛玉だった
静かな廊下にとてとてと足音が響き渡る。
「ワレラ、オマエ、マッテタ」
リーダーらしき毛玉が振り向かないまま私に声を掛ける。
「毛玉さんたち、私のことを待ってたの?」
ソウダソウダと口々に肯定の声を上げる。
「ワレラ、ケダマ。キュウビサマ、ナヅケラレタ」
本当に毛玉さんだった。
(キュウビサマ…九尾様!?)
私の他にもいるのかと、驚く。
「オマエ、キュウビサマダロ?」
足が止まり、私の方を向いた毛玉のリーダーさん。
そのつぶらな瞳は真剣だ。
(九尾…部分的にそう…なのかな…?)
元人間ですし。
九尾様って、狐で尾が9本あれば、九尾様なのかな。
なら、そうなのかも…
「そうだね」
やっぱり!と場が沸いた。




