昔の記憶
章設定がうまくいってなかったです…!すみません!!
「ねぇ!貴方、名前なんて言うの?」
小学校からの帰り道、いきなり声をかけられた。
「玉藻!貴方は?」
この頃はまだ両親が救いようがないことを知らなかったため、一番性格がマイルドだった気がする。
「私は☓☓☓!お友達になりましょ?」
その子はキラキラと星のように輝く瞳でこちらをまっすぐに見つめていた。
「うん!じゃあ、今日からお友達だね!」
_☓☓☓はお転婆で勇気があって誰にでも優しくて、私が知らないことを沢山教えてくれた。
楽しいことも心が温かくなることも、辛いことも、やってはいけないことも。
「玉藻。約束だよ。絶対に人を傷つけちゃいけない。分かった?」
いつになく真面目な声だ。
思えば、この頃から☓☓☓は疲れていた気がする。
「分かった!」
そんなことも知らずに、幼い頃の私は元気よく返事をする。
_あの子とお別れした日。
確かあの日は雪が降っていた気がする。
ふぅと息を吐くと白く小さな雲が出来る。
それが楽しくて夜の街を散歩しながら、ふぅーふぅーと沢山息を吐いていた。
普通なら子供が出かけない時間だが、今日は塾が遅くなってしまったのだ。
そんな時…
「やめて!離して!」
「暴れんな!」
言い争う声が聞こえた。
(もしかして…!)
ダッと声がしたほうに向かって走り出す。
そこには、私と同じくらいの少女が小汚いおじさんに腕を掴まれていた。
「☓☓☓っ!!!!」
悪い予感は当たってしまった。
「玉藻…!」
ホロホロと涙を流す☓☓☓の顔を見て、私の中の【なにか】が弾けた。
✿
「………」
正気に戻った時には、おじさんは顔面から血を流して倒れていた。
それに跨り、殴ったのは自分だと、私の血まみれの拳が物語る。
(あ…☓☓☓)
おじさんに跨ったまま、ニコリと笑いかける。
「もう大丈夫だよ」
それはさぞ恐ろしく見えただろう。
自分と同い年の少女が自分ではどうしようも出来なかった相手を気絶するまで殴り続けた。
「化け物ッ!!!!」
憤怒に近い慟哭が静かな街に鳴り響いた。




