前へ目次 次へ 46/70 第四十五話 引き留められる 「私、急いでるんですけど?」 ブンブンと腕を振るのをやめて、腕に引っ付いて離れないやつに呆れ顔で話しかける。 「困っている人を見捨てられません!」 よく分かったなと感心しつつ、当てられたことに苛つく。 天邪鬼とはこのことだろう。 「助けてくれたし…私、力になりたいんです!」 うげぇと言う感情を前面に出してしまう。 「結構です」 スッパリと断る。 「え!?でも…」 「でももクソもないです。離れてください」 ギャイギャイと言い合い?を続けた。