前へ目次 次へ 44/70 第四十三話 嫌い 「ちょっと聞きたいんだけど」 キョトンとされる。 (言わないほうが良いんだろうけど…我慢できない) 「なんで今会ったばかりの貴方のために怒らなければいけないの?」 なんだそんなことかとばかりの顔をされる。 「だって、皆私のこと大好きでしょ?」 うわっと声が漏れてしまう。 (ないわァァァ…!) 怒りも血の気もスゥッと引いていく。 「そっか…」 否定したい気持ちはあるが、ちょっと疲れてしまった。 (嫌いだ…この人) 苦手から嫌いに変わった瞬間だった。