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第三十五話 圧倒的劣勢
「っ…!麗様!下がってくださいです!!」
猯は青ざめ、麗と呼ばれた女性を庇う。
「なーんも恨みはねぇが…死んでもらうぜ。お前らはボディーガードをやれ。オレは狸のチビをやる」
その一言で戦闘が始まった。
「オラッ!」
大きく振りかぶって殴る手下の1人。
「ぐぁっ…!」
それをモロに受けてしまったボディーガード。
手下たちVSボディーガードは手下たちの方が圧倒的に優勢だ。
「どうした?おチビちゃん。そんなもんか!?」
後ろに麗と呼ばれた女性を庇いながら戦っているため、手も足も出ない猯。
大ピンチってやつだ。
それを尻目にどう逃げようかと画策する。
(でも、猯ちゃんを置いて逃げるわけには…)
うーんうーんと頭を捻る。
「オラオラオラ!!」
手下の1人がボディーガードたちを殴り倒しながらこちらへ向かって来た。
「死にさらせッ!!!」
ブォンと風を切る音とともに大ぶりで隙だらけのこぶしが迫ってきた。




