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第三十四話 暴君
「「「!!?」」」
お淑やかそうな私が禁断の蹴りを放ったのが驚いたのか絶句している。
「………」
蹴られた相手は完全に落ちている。
(私の道を邪魔するのが悪い)
まさに暴君だ。
「だ、大丈夫ですか!?」
麗と呼ばれた女性が禁断の蹴りをくらった男性に駆け寄る。
「れ、麗様!近寄っちゃ駄目です!」
近くに私がいるからだろう。
猯ちゃん、そんなに睨まないでよ。
一触即発の雰囲気が漂う。
「………」
「「…………」」
暫し無言で睨み合う。
「鬼の番はお前か!?」
そんな雰囲気をぶち壊すようにガラが悪く背も高い集団が割って入ってきた。
(誰?)




