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【休載】鬼の番の護衛始めました〜By,無自覚最強九尾の狐〜  作者: 凜架 りすみ
第一章 出会い

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第二話 逃亡

_15歳になって初めての夏の日。私は家出をした。


「はっはっはっ…!」

 体力は付けていた。だが、肺が焼けるように痛い。

速く、もっと速く走らなければ追っ手に追いつかれる。

そうなったら、終わりだ。

文字通り人生が終わる。


(どうして…どうしてこんなことに…!)


_時は2時間前に遡る。


 いつもの時間に眠ろうとしたが、上手く眠れず、水を飲みに行こうと考えた。

そうと決まれば話は早い。思い付いたら即実行だ。

ベッドから降り、キッチンへと向かう。


(あ。リビングに明かりが付いてる。まだ起きてたんだ…)


 0時を回った真夜中にリビングの明かりが付いている。何となく気になって、そっと覗いてみた。

「___」

 父様がボソボソと何かを言った。

母様はその言葉に興味なさげに言い捨てる。

「あの気味が悪い子の自尊心を折れるなら、何でも良いですわ」


_【気味が悪い子】

私のことをそんなふうに思っていたのか。初耳だ。

だが、それ以上の感情は浮かばない。そもそも、この2人に期待をしてないからだ。


「ですが、あの子を()()()()()()()()()はどうするのです?」

 さらりと落とされた爆弾に酷く驚いてしまった。

ガタリと物音がしてしまう。

反射的に口元を覆う。

「!誰か居るのか!?」

 父様がこちらへ近付いてくる。


(まずい…!か、隠れられるところは!?)


 死角は無さそうだ。余計に焦ってしまう。

無慈悲にも寄りかかっていた扉が開く。

「玉藻…!?さっきの会話を聞いていたのか!?」

 見つかってしまった。


(殴られる…?叩かれる…?

いや…!痛いのは嫌!!!!)

 

 だが、足が動かない。トラウマ、と言うやつだろうか?

「ふん。聞かれていたのなら、仕方がないな。

お前をゴロツキ達に襲わせる予定を少し早めよう。

お前を襲わせて、私達が助ける。世間様は、私達を娘を助けた英雄と思い込むだろうな。そうすれば、今悩んでいる1つの議題が片付く。

恨むなら、自分の血筋を恨むがいい」

 伸びてくる手を振り払い、瞬間的に駆け出した。

「あ!待て!!」


_そして冒頭に至ると言う訳だ。

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