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第二十二話 私だけのものに
投稿し忘れてました…すいません!!!!
ガタンゴトンと列車が揺れる。
「………」
こてんと後ろにある窓に頭を預ける。
(化狐…手紙読んでくれたかな…?)
人間の姿に未練はない。友人と一緒という嬉しささえある。
でも、化狐はどう思うだろうか?
人間の方が良かったと怒られる?
私のためになんでと泣かれる?
多分、後者の方が可能性が高いだろう。
私はそんな化狐の姿を見たくない。
否定されたくない。
この姿は私が私のためではなく人のために使えた証なのだ。
それを…それをする勇気をくれた化狐に人間に戻れと言われたら?
_そんなのは化狐ではないと殺してしまうかもしれない。
(それなら…理由になるよね?)
ペロリと舌なめずりをする。
(はっ…!私、いま何考えてた…?
化狐をこ、殺す…?そんなの駄目!!)
その考えを追い出そうと頭を左右に振る。
心の奥底から溢れ出るコントロールできないドス黒い感情。
昔からある殺人の衝動。
これを化狐に見せたくない。
でも、見せる前に離れる口実ができて良かった。
(バイバイ…化狐)
先程と同じようにガタンゴトンと列車が揺れていた。




