表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/61

第十話 手紙

化狐が寝静まったころ、こそこそと起き上がり、手紙の元へと歩みを進める。

グッシャグシャになった手紙を開き、中身を読む。


【恥さらしへ

貴方に良い仕事があるわ。それは、あの2本角の旦那が運営してる旅館の中居。

私達化狐の中で誰か1人がやらなきゃいけないから、貴方が適任だと思って。

2本角の旦那は冷酷だから、ちょっとでもヘマすると殺されちゃうかもね。それでも良いわ。貴方みたいな恥さらしが死ぬなら万々歳よ。そうそう。最後に、もし逃げたら、貴方と最近仲が良さそうな人間を殺すわよ。

早くヘマすることを願ってるわ。


PS(ピーエス),仕方がないから幽世行きの片道切符を同封してあげる。感謝してね】


 胸糞が悪い手紙だ。グシャリと手紙を握る。


(同封ってことは封筒があるはず…)


 キョロキョロと周りを見渡すと、机の上に茶封筒が置いてあり、中身を探ると、幽世行きと書かれた切符が入っていた。


(どうしよ…破って捨てるのもありだけど、多分、化狐は【2本角の旦那】だっけ。その人のところに行くつもりなんだろうし…ていうか、何で私と化狐が仲が良いことしってるんだろう?

いやいや、そんなことより、冷酷なやつの元に化狐を行かせたくない…!)


「私が代わりに行けたら良いのに…」

 シンとした空気に言葉が溢れる。

「その願い。叶えてあげようか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ