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第九話 覗き見
「かっこ悪いところを見せちゃったわね」
ぐすぐすと鼻をすすっているが、落ち着いたらしい。
「気にしてない」
「貴女が気にしてなくても、私が気にするのよ」
プンプンと頬を膨らます。
「でも、ありがとう。少し胸が軽くなったわ」
目を細めて微笑む化狐から少し顔を背け頬を赤らめる。
「別に…お礼なんていらない…だって、と、友達だし…」
その言葉を聞いた途端、化狐は私に抱き着いてきた。
「ちょっ、ば、化狐!」
「なぁに?」
「離れて!恥ずかしい!」
クスクスと笑う化狐はとても楽しそうだ。
(…元気になったかな)
でも、あの手紙が気になる。
床に転がっているクシャクシャの手紙。
覗き見る趣味はないが、とても気になってしまう。
(化狐が寝たあと、こっそり読むくらいは良いよね…?)
それで、何事もないようにすれば良いだろう。
短めです…すいません




