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本論

 本人。


序論ですべて語った気がしていたが、本論で語るべき重要な内容があったことを思い出した。


それは、序論で語ったような宇宙の真理についての仮説ではなく、本人の真理、つまり私たち自身の意識の真理だ。


結論から簡潔にいうと、私たちの心の状態がそのまま具現化している、という仮説だ。


では説明していこう。序論では、絶対存在という意識が存在して創造を行っていると仮説を立てた。そこから派生してきた意識が私たちの意識だとも述べた。


つまり、創造によって宇宙を具現化したのが絶対存在である、その派生である私たちの意識もそういった創造の力、具現化する力があるということだ。


これについては、検証が可能である。実際に、心を良い状態に保ってどうなるかを多くの人が試せばよい。


それで、私はこの文章を科学論文として書いているつもりだが、データはとっていない。論文なら本来はデータをとって証明すべきだが、面倒なのでまだやっていない。


データはとっていないがそれでも論文にしたかったので、先に書いてしまったわけだ。まあ、そういったデータはあとで機会があればSNSでアンケートをとったりすればよいし、誰か代わりにやってくれるかもしれない。


では、仮説を検証する際に気を付けるべき点について述べていこう。というのも、心が具現化していると仮定して、そんなことないじゃないかという意見が脳内に聞こえてきたからだ。


たしかに、頭で考えて予定を立てても、たいていうまくいかない。捕らぬ狸の皮算用という言葉があるが、どれだけうまく計算しても実現しないときがある。というかそういう場合のほうが多い。


そこで、絶対存在仮説の観点から気を付けるべき点は、考える仕組み、つまり脳というのはあくまでも道具という点だ。


意識が派生してきているのなら、脳は自分自身ではない。自分自身は意識、心、魂、つまり脳以外の何かなのだ。


カラ元気も元気、病も気からという言葉がある。やはり気持ちの部分が現実世界に大きく影響を与えている可能性がある。


そこで、うまくいかないケースをさらに追求してみよう。君たちはワンピースという漫画を知っているだろうか。


ゴム人間が麦わら帽子を被って活躍する漫画であるが、その作者が興味深いことを言っていた。


この世は、思った通りになるのだそうで。思った通りにならないよと思っている人が、思った通りにならなかった場合、思った通りになっているので、やっぱりそれは、思った通りになっているのだそうで。


これは、やはり私の仮説と同じことを言っているように見える。つまり、うまく行かない人は、絶対うまくいかないという状態に心がなっているからではないだろうか。


絶対うまくいかないと思っているから、そういう現実になっている。すると、そういう現実を変える方法はあるのだろうか?


まわりの環境、自分自身、全くうまくいっていない。その状況で、絶対存在仮説が正しいとすると、うまくいっていると思い込むことが逆転するコツということになる。


実際に全くうまくいっていないわけだが、その環境どおりに自分の心が「うまくいっていないな」となるとさらにうまくいかないわけだ。


だから、環境とは全く異なる認識、つまり脳や思考では現状はひどいと理解認識しつつも、心中は「いや、おれは完全にうまくいっているんだ」と心に決める。


もし心が現実を決めているのなら、まわりの環境や自分自身の状況、例えば非常に貧しくて何もなくて自分もしょぼくて才能がなくてダサくても、「いや、おれはこれで完璧なのだ」と思い込むことで改善していくということなのだ。


それで、これについてはもうこういった状況のひとが実際に検証してみるしかない。まあ、どうやってもダメな時はもうダメ元で「これでいいのだ、自分は凄く良い状態なのだ」と思い込むのもひとつの手かもしれない。


私の場合、元から全てが都合よく進んできたので、あまり酷い状況から心を作って立ち直る、という必要がなかった。


ただ、たくさん色んな挑戦はしてきたので、その経験からいうとこの仮説は正しいと思っている。


つまり、ある程度漠然とうまくいくイメージがある時は、その挑戦はたいていうまくいく。悪いイメージだったり、何かを頭で決めてしまっていた場合はうまくいかない、ということが多かった。


従って、現状は基本的に心を常に漠然と良い状態にしているし、今のところそれで私の人生は非常にうまくいっている。私は生まれたころから都合の良い人間だったのだが、そのままずっと都合の良い人生が続いている。


そういうわけで、この仮説については多くの人が意識して検証してみてもいいのではと思っている。


ただ、実際にうまくいくようになるのは簡単ではない。あたりまえだ。心のどこか奥底で不安を抱えていたら、やはりその不安が実現するということなのだ。


だから、これは人それぞれの性格に依存してくるのだが、不安を抱えていてそれをずっと払拭できないひとは、なかなかうまくいかないかもしれない。


だがもし、不安を払拭できなくて人生がうまくいかないということが立証できたら、それはそれでこの仮説が正しいことになる。


さっきの漫画家が言っていたことと同じ話になる。


うまくいく、いかない、どちらでもいいのでぜひ君たちも検証してみてくれ。


今回は以上だ。


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