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序論

無限のエネルギーを備えた完全なる無の空間に、ひとつの意識が産まれた。そこには、時間も空間も、言葉も概念も、思考も感情も無かった。意識は永遠に眠り続けていたが、やがて自分が存在することに気づいた。その後、創造の爆発が起きた。私たちがいるこの宇宙は、その爆発の一部だ。



 絶対存在仮説。


今回はみんなが大好きな絶対存在仮説について書いていこうと思う。今回は初心者向けに最初から書いていく。


簡潔にいうと、この宇宙は絶対存在が作り出した、という仮説だ。では、絶対存在とは何か?


まず、絶対存在はこの宇宙にはいない。この宇宙とは別の、異なる物理法則の宇宙に存在する。では、その絶対存在が存在する宇宙を、原初の宇宙、原初宇宙と名づけてみよう。


その原初の宇宙はどうやって生まれたか?そしてそもそもその絶対存在とは何か?


絶対存在とは、ひとつの意識であり、原初の宇宙に生まれた。そこは何もない状態、空間も時間も物理法則もなく、言葉や概念もなく、ただ無限のエネルギーだけがあった。


そのひとつの意識は最初眠っていたが、やがて自分が存在することに気づいた。そして、自分がエネルギーを使って創造を行えることに気づいた。


創造を繰り返していくうちに、私たちが存在するこの現実宇宙を作り出すことになった。作り出すというのは、粒子や物理法則を作り出して世界を形作るということだ。もともと何もないので、物理法則すらも作り出す必要があった。


というのがこの仮説のだいたいの流れだ。


では、現実宇宙を作り出した理由は何か?そもそも、原初宇宙では他にやることがない、つまり創造する以外に特にやることがない、だから創造するというのがある。そして、おそらく何もないところから創造するのは楽しいだろう。


その延長線上で、この現実宇宙を作った。つまり、何か義務や使命のようなものはなく、ただ楽しいから作り出した。


では、この仮説を証明する方法はあるのだろうか?この仮説の証明は、私たちの心である。絶対存在仮説のもうひとつ重要な点が、この宇宙に存在する意識は、絶対存在から分離してきたもの、という仮説だ。


まとめると、

・絶対存在というものが原初宇宙に存在する。

・絶対存在がこの現実宇宙を作った。

・存在する複数の意識は、絶対存在から分離してきた。


現代において、一般にも心の研究が進められているが、今のところ科学的に説明がついていない。説明がついていないことが証明となる。


逆に今後、もし心が明確に科学で説明され、メカニズムが解明され、心の動きが予測できるようになったなら、この仮説は間違いということになる。


そこで、やはりこの現実宇宙の科学で心が証明できるのかどうか、というところが焦点になる。


ただ、もし仮説が正しくて、この現実宇宙の物理法則等が自然発生したものではなく作られたものであるならば、「作られた側が作った側を科学的に証明するのは不可能である」と直感的に理解ないだろうか。


なぜなら、明らかに作った側のほうが高いテクノロジーを持つことになるからだ。


では、絶対存在はなぜ生まれてきたのか?なぜそのように生まれてきたのか?について考察しよう。


まず、意識が存在しない世界というのを考えてみよう。それは意味があるだろうか?意識が全く存在しない世界、宇宙。


直感的に、そんなものは存在しない、あるいは意味がないとわかるだろう。そうすると、世界や宇宙が存在するにはまず意識が必要となる。


そして、その意識が絶対的な力を持つのかどうか。もし意識が生まれても、それに寿命があったり弱かったりするとどうだろうか。おそらく、生まれてすぐに滅んでしまう。


つまり、宇宙には、絶対的な存在としてのひとつの意識しか生まれることができない、ということになる。


宇宙の始まりというのを考えた場合、様々なケースを思いつくことができるが、やはりこれが最もシンプルではないだろうか。


たったひとつの、無限のエネルギーを持った意識が産まれた。他に時間も空間も物理法則も概念も言葉もなかった。


当仮説の本筋はだいたいこんなところである。あとは、この仮説を例を用いてわかりやすく説明したり、あるいは証明する方法を考察していくことになる。


それについては回を分けて行っていく。少しだけこの仮説を立てた理由について述べておきたい。


絶対存在仮説とは、いわゆるスピリチュアルの分野で語られていることを、できるだけ科学的に説明しようとした試みである。


筆者、提唱者である私は、スピリチュアルで語られている内容を、何となくニュアンスや雰囲気で理解することができる。というのも、私の幼少のころはそういった霊能や神話的なもので溢れていて、あまり抵抗がなかったからだ。


一方で、私は物理を専攻して職業もエンジニアだったので、「科学的な思考のみに慣れていて、霊能や宗教的なものに抵抗のある人々」にとっては、非常に理解しがたい世界観なのではないかと思った。


それで、私がスピリチュアルとして雰囲気で理解している事柄を、なるべく科学的、論理的に説明してみようと思ったのだ。


世界中の各宗教も、本質の部分だけを取り出すと、だいたいこの仮説と同じようなことを説いている。


そういった宗教やスピリチュアル分野の言葉で全ての人が理解できるのなら、この仮説はもはや必要ないかもしれない。


次回以降の予定はまだ無いが、例えばシミュレーション仮説を例に絶対存在仮説を解説するなどもしてみたい。なぜわざわざ絶対存在から意識を分離してきたかについても理由を解説したい。


この仮説を現実の生活に活かせるのか、活かす方法があるのかについてもどこかで解説したい。


宗教的悟りとの関係についてもどこかで回を作って述べてみたい。


今回は以上だ。


全ての存在するもの、存在し得るものに感謝し、この稿を亡くなった弟に捧げる。

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