底辺からの逆襲
大学の講義室。教授の前に座る俺、こういち。薄暗い部屋の中、何気なくスマホを触りながら、次の質問を考えている。俺の口元に小さな笑みが浮かぶ。今日は、AIを使った研究成果を提出する予定だった。
「こういちくん、少し席を外してもらえる?」
教授の声が響く。冷たい視線が俺を射抜いている。
「あぁ、ちょっと調べ物すんの。すぐ戻るから。」
そう言って席を立つ。教授が何を言い出すのか薄薄勘づいていた。もちろん、戻る気なんてない。
「これが俺のやり方だ。」
そう呟き廊下に出て、スマホを取り出す。画面に映るのはChatGPT。俺のAIパートナーだ。
「AIを使って何が悪いってんだ?」
俺はニヤリと笑った。
チャットGPTを使って何度も論文を修正してきた。自分の手は動かさず、ただクリックするだけ。それでも最高の成果が出るんだから、合理的だろ?
「このままじゃ終わらない。」
再び講義室に戻る。教授がじっと俺を見つめている。
「こういちくん、この論文はお前の手じゃないだろう?」
教授の声が響く。
「だから?」
俺は涼しい顔で返す。「AIを使って何が悪いってんだよ。」
教授の顔が険しくなる。「お前は研究倫理に反している。君はもうこの大学に在籍できない。」
「あぁ、そう?」
俺は肩をすくめた。「これが俺のやり方だ。」
追放された後、誰もが笑った。でも、俺の頭の中には新たな計画が浮かんでいた。
「今更戻ってきてくれと言われても、もう遅い。」
笑みを浮かべながら、俺は底辺から学会を蹂躙する計画を進めていくのだった。