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第1話 勇者はどうしても先行プレイをしたい。みたい?


― ― ― ― ― ― ― 


初めてまして、激しく補助席希望と言います。よろしくお願いします。ノベルバで執筆活動をさせて貰ってます。

今日は告知でここにお邪魔させて頂きました。


私の書いているこの小説は、運営の操作ミスでうっかりゲーム内に閉じ込められNPCにされてしまった主人公が、仲間と自らの尊厳を守るため、時には争い、時には肩を貸あいしながらゲーム生活を謳歌し、ゲーム世界からの脱出の為に何故か最初から所持していたデバッグ機能を駆使して問題を解決して行く話です。


コレを読んで興味の湧いた方、それでは私が現在執筆および絶賛更新中の小説、『NPC勇者〇〇はどうしても世界をDeBugしたい。みたい!?』を、お楽しみ下さい。なお、これは第1話、プロローグの前半部分のみ抜粋の記載となっております。続きが気になる方がもしいらっしゃったら…


― ― ― ― ― ― ―






 ―始めに世界は、青で満たされていた―




 空の青でもなく、ましてや海の青とも違う。果てしなく奥まで続くその光景はまさにそれらに近いものがあったが、決定的に違うのは色合いだ。自然が織りなす淡く柔らかいものではなく、原色で強く明るい青。永遠に続くのではと思うほどの目がくらむ眩しい輝きに、今まさに全身が包まれていた。


 新作体感型MMORPG『サウザンドオルタナティヴ2』


 今日は期待中の期待作、そのベータ版限定テストプレイの試行日だ。いままで生きてて運が良かったとか、ツいてるラッキーだなんて感じた事は無かったが、まさか特典欲しさについでで登録した世界先行に自分が当たるなんて、本当に運が良い!このために大金叩いてゲーム環境をグレードアップしたし、最新の体感型筐体までもレンタルして準備した。


 なんとかうまく仕事も休みをねじ込めたし、今日はテスト終了の24時まで徹底的に遊び尽くしてやる。こうなったらゲーム配信日までに必要なありとあらゆる情報を手に入れ、華麗なスタートダッシュを決めてあの憎き前作の強豪ギルドの猛者共にホンモノの違いって奴を教えてやるさ。さあ、レッツエンジョイ『サウタナ』ライフ!!


「・・・しかし、いつまで続くんだ?この青い「景色」は。さっきからずーっと待ってるけど、一向に進まないぞ。どうなってんだ??いい加減目が痛くなってきたんだが・・・」


 自らの眼前には青い景色が果てしなく続いている。だが、言い返せば「それ」しかない。くるくると辺りを見回してもどこにも何もない。それどころか自分の姿ですらはっきりと認識できていない。うっすらと輝く中途半端な半透明の状態だ。何故?


「うーん・・ とりあえず・・ コンソール? ヘルプ? オプション変更?」


 アクセス機能を試して見るも、特に変化はない。手を空中にかざしてみてもメニュー画面は開かれなかった。


「ちっ、まいったなー。最初から出鼻挫かれちゃったよ。えーっと確か緊急停止コードは・・」


 覚えている12桁のランダムな英数字を唱える。これはこの筐体専用に設定されているもので、本来ならば自分の好きなコードに変えられるのだが、この筐体はレンタル品なのでコードは固定されている。言い終わると同時に青かった景色は黒く暗転する。が・・


 あまり聞きたくない不快なエラー音と共にまた景色は青一色につつまれる。驚いてエラー音のした方向に振り返ると


「な、なんだよこれ。どーなってんだ?」


 自分の後ろ側にはとても大きな文字でこう表示されていた。サーバーに重大な欠陥があります。システムは現在不安定です。ただちに使用を停止し管理者に連絡してください。と。


「この青って、ブルースクリーンだったのか」


 ブルースクリーンとは某パソコンメーカーに致命的なエラーが発生した時に現れるソフトウェアに甚大なダメージを負っている証拠となるような現象で、一面の青が背景になっていることからそう呼ばれている。


 警告の読めるのはそこまでで、後はプログラム的な英語の羅列が引っ切りなしに現れては消えてを繰り返している。所々に読める文字でサーバーが~テストプレイだとかデバッグがどうのとか管理者権限がどうたらなんてのが流れていく。文字を目で追っていると不安の波が心に押し寄せ、心臓の鼓動を少しずつ高める。すると今度は景色が緑一色になった。


「レンタル筐体だからもしかして壊れてたのか?でもさっきサーバーって文字が・・」


 言い切る前に今度は黒一色に、幾たびかの点滅を繰り返すとまた青に、今度は緑に。


 プログラム的な英語の羅列はまだ続いている、しかし心なしか表示されている量は減っているように思えた。いや、確実に減っている。景色の点滅も少なくなり、最終的には黒に落ち着いた。

 不安の波も少しずつ減っていき、わずかな安堵をを得ると自分の口から出たのはいつものゲーム運営サイドに対する悪態だった。


「なんだよ、せっかく休みまで取ってゲームしようと思ったのに。ちゃんとデバッグしてから先行テストしろよな全く。こんな初っぱなのバグなんてフツー気がつくだろ・・」


 文字の羅列も無くなり、遠くから筐体の起動音のようなものが聞こえてくる。どうやら事なきを得たようだ。すると


「んぅっ!?」


 目の前に表示されたメニュー画面が完全に文字化けされていたのを見て、思わず変な声が出た。


「あちゃー、やっぱし直ってないな。こりゃ。とりあえず進めるだけ進んでからログアウトしてDM(ダイレクトメール送って対処してもらうか。」


 とりあえずその文字化けされたメニュー画面を無視してゲームを進めようとするも、エラー音と共に操作は弾かれる。どうやらこの文字化けされたメニューの何かを『決定』しなくては次に進めないらしい。


「でもなぁ。なんて書いてるのか全然分からないし。どうしたものか・・」


 諦めて選択出来るカーソルの内の一つに手を伸ばす。とりあえず決定してみようとした途端もの凄い勢いで連続的にその他のカーソルも決定されてしまった。


「ちょっ!あっぅおぅっいっ!!やッッ!!まて」


 あっという間にメニュー画面も閉じてしまい、文字化けされたメニューはよく分からないうちに滅茶苦茶に『決定』された。



 そして、そのメニュー画面の決定を止めようと手を伸ばした姿勢のまま・・・




 気がついたら『街』にいた。




「へっ・・・・・・・ええぇぇ~~~~~~~。」


 よくあるファンタジーRPGよろしくの風景が目の前に広がっていた。





お疲れ様でした。プロローグは以上となります。



興味を持たれた方、もしいらっしゃいましたらいつでもノベルバにてお待ちしております。お手数ですが作者名で検索してみて下さい。


補助席@999_RC_att


Twitterにて、次回予告をしております。

興味のある方はこちらもご覧下さい。


以上、激しく補助席希望でした。


お疲れサマンサタバサ!!

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