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採用面接

作者: 大澤豊

不思議な魅力がある物ってある。

それは、静止画だったり動画だったり、物だったり、人だったりする。

初めて出会った時、衝撃を受けたそれは動画。

くすんだようなパステルカラーの世界。人形のように美しい女性。


僕はあの動画を見てこの世界に興味を持ちました。

採用面接で僕は答えた。

人を惹き付ける何かを作り出したいんです。僕の言葉に面接官は頷いた。

君の気持ちは分かった。でも、殆どの学生は君と全く同じことを口にするんだよ。

そうだと思いました、僕は顎を引いた。

誰もが同じように優秀で同じようなことを口にする、つまり採用されるか否かは少しだけ運に左右される可能性がある、就活を見合いに見立てるように。

だから、僕の本当の目的は、あの動画に出会わせてくださった事への感謝の意を伝える事です。

僕は深々と頭を下げた。

僕は御社に選んでいただけなくても、必ず御社のように人を惹き付ける何かを作り続けます。全ては御社のあの動画からです。

ありがとうございます。

顔を上げると面接官が微笑んでいた。

弊社の目的が果たせてよかった。

最後に一言、言った。

入社前研修、きついから覚悟しとけ。

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