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雨の日

雨の日

作者: 水華 鬼叉将

 雨の日は、好きだ。 


 早く、旦那様が帰ってこられる。

 

 いつもは、仕事や付き合いと言うこの言葉で 私は独りぼっちだ。

  

 お酒臭い、旦那様も嫌いではないが・・・服にうっている匂いはいただけない。


 顔をしかめたら・・・・・・


 「何か、匂うか?すまぬ。」


 この匂いは、最近よく旦那様から匂ってくる。


 あまりいい気もちはしない。

 

 そっぽを向いてやる。ついでに旦那様の手を叩き落として部屋から出て行った。

 

 その日は、旦那さまを無視してやった。


 

 今日は、雨・・・・・旦那様が早く帰ってくる日。


 少しは、優しく出迎えてあげようかなぁ


 「帰ってきたよ。」


 笑顔で出迎える私・・・・・私の顔を見てホッとする旦那様


 こないだ、無視したのがきいているのね。


 私が旦那様の一番。

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