苛立ち
どうしてだろう
誰よりも孤独な寂しい思いに耐えていた
小さな小さな人の
やっと手にした小さな小さな幸せをも
奪おうとするのだろう
なんで自分のことしか考えないでいられるんだろう
似ている人がいれば存在を打ち消し合い
泣いている人がいればさらに泣かせようとする
どうしてだろう
答えは見えているのに
戦って打ち負かしてやろうと思うのに
恐怖で歩けなくなりそうなんだ
ほんとにもういい加減にしてほしい
一歩間違えればあの人みたいに発狂してたよ
人生は甘くないなんて言葉を吐けるほど
この世は平等なんかじゃない
早く逃げなきゃだめじゃん
普通でいいよなんて今更いうことじゃない
どうしようもなくなったら気が狂いそう
分かってる
私はきっと今まで通りに冷静でいなくちゃいけない
また明日も本当の自分を隠して生きる
だけどその前に
君は君というたった一人の存在で
誰のものでもない君だけの人生を歩んでいるんだよ
そんな言葉がほしくて
耳を塞いでいる両手を外す