13 合同演習6
更新が遅くなってしまいすみません。
またこれからちまちま書いていきたいのでよろしくお願いします。
―リリーナとルキの戦いが始まった。
二人は互角の争いに見えた。が。
リリーナの腹にルキがみねうちをかまし、リリーナが倒れこんだ。
リリーナはうずくまった。
まわりを喚声がつつむ。
―隊長…!!
ジンはリリーナに駆け寄ろうとするのを理性で止める。
なぜか、胸がとても苦しかった。
そっとリリーナの方を見ると、リリーナは不敵な笑みを浮かべていた。
―綺麗だ
浮かんだ言葉をジンはあわてて打ち消した。
なんだ、この感情は?
俺が隊長を好きみたいじゃないか…!
ジンが考えている間にも、リリーナは立ち上がり、魔法の詠唱を始めていた。
リリーナの剣を炎が包む。
ルキに剣を振り下ろし、それをルキが剣で受け止める。
騎士たちの目には、リリーナの勝ちだと映った。
が、リリーナがルキになにか囁いた後、ルキの目の色が変わった。
そして艶めかしく笑い、魔法の詠唱を始めた。
すると、ルキの剣が青く光り、訓練場の空気が凍る。
空気が揺れたと思うと、ルキがリリーナに切りかかっていた。
それをリリーナは剣で受け止める。
リリーナの剣はルキの剣を溶かしながら飲み込んでいく。
隊長の、勝ちだ。
ジンがそう思ったあとすぐ、ルキが何かをつぶやき、剣がよりいっそう光った。
するとリリーナの目が見開かれ、呼吸が荒くなっていく。
まさか、隊長が…?
リリーナの体が大きく揺れ、地面に倒れそうになる。
…隊長ッ!
ジンがリリーナに駆け寄るより早く、ルキがリリーナを受け止めていた。
ルキはリリーナを受け止めたあとリリーナを強く抱きしめ、ルキの方を一瞥しにやりと笑った。
お前に、リリーナはまだ早い。
まるで、そういうように。
ジンは悔しそうに唇をかみ、目をそらした。
その間にリリーナは顔を真っ赤にさせてルキの上から降りていた。
……やっぱり、隊長はルキ隊長と……。
そんな思いが頭をかすめて、ジンは泣きそうになった。




