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第9話 初戦闘

「霧島さん。俺、とりあえず猫用のおもちゃ買ってこようと思います。夜猫と触れ合うために」


 そう言うと、霧島さんは笑顔で、


「いいじゃん。行っておいで」


 と言った。


「それでー、あのー、ちょっと聞きたいんですけど」


「猫用のおもちゃって、どこで売ってます?」


 そう聞くと、


「あれ、九条くんペットとか飼ったことない感じ?」


「ペット用のおもちゃは、駅の近くのペットショップで買えるよ」


 俺は、


「ありがとうございます。行ってきます」


 そう言って屋敷を出た。


 一応、屋敷を出る前に夜猫について来ないように伝えたから、多分大丈夫だろう。


 けど、着いてきてたらどうしよう。


 山から帰る時も、着いてきていたとは思わないし。


 そんな事を考えながら、駅の近くのペットショップに向かった。



「いらっしゃいませ」


 ペットショップに入ると、店員に言われた。


 俺は店員に、


「猫用のおもちゃって、どこにありますか?」


 そう尋ねた。


「こっちです」


 そう言いながら歩き始めたので、着いていった。


「こちらですね。ごゆっくりどうぞ」


 そう言われたので、俺はそこにあるおもちゃを色々見て、何が夜猫に合うか悩んだ。


 色々悩んでいたので、おもちゃを買い終わる頃には昼になっていた。


「あぁ、思ったより遅くなっちゃったな」


「急いで帰らないと」


 俺は走って帰っている途中、ある事に気づいた。


 体力トレーニングの結果、結構足が速くなった事に。



 屋敷に帰ると、


「九条くんおかえり」


「遅いから、ちょっと心配したよ」


「あ、そうだ」


「九条くん、スマホ持ってないの?」


 そう聞かれた。


 俺は、


「持ってますけど」


 そう答えた。


「じゃあ、ちょっと貸して」


 そう言われたので、俺はスマホを出して貸した。


「アプリ入れるけど大丈夫?」


 そう聞かれたので、


「はい、大丈夫です」


 そう答えた。


「おっけー」


「とりあえず妖術師がみんな入れてるアプリ入れるね」


「このアプリ使えば、私とか天城とかと連絡取れるし」


「後、全国にいる妖術師とかからの情報をもらえたりするから」


「おっけー。入れ終わった」


 そう言って、俺にスマホを返してくれた。


「そんな複雑なアプリじゃないから、多分使い方は分かると思う」


「ありがとうございます。使ってみます」


 俺はそう言った。


「あぁ、後、昼ごはん食べる?」


「一応用意はしてあるけど」


 そう聞かれたので、


「ありがとうございます。食べます」


 そう返した。



 昼ごはんを食べた後、俺は自分の部屋に戻ってタンスを開けた。


 そうすると、夜猫が暇そうだったので、俺は買ってきたおもちゃを出して夜猫と遊んでみた。


 遊んでみて思ったのは、妖怪だけど普通の猫みたいな挙動をするという事。


 俺は猫は好きだったので、時間を忘れて遊んでいた。


 夜猫もだいぶ俺に懐いてくれたみたいで、夕飯を食べる時には一緒に来てくれた。


 俺は夕飯を食べた後、夜猫に散歩に行くか聞いてみた。


 行きたそうにしたので、散歩に行く事にした。



「霧島さん。ちょっと散歩に行ってこようと思います」


 そう言うと、


「いいと思うよ。人目には気をつけてね」


 そう返ってきた。


「あの、そう言えば天城さんは、まだ任務から帰ってきてないんですか?」


 そう尋ねた。


「天城は多分、三日、四日帰って来ないんじゃないかな」


「結構遠くへ行く任務だし」


「そもそも、天城が呼ばれるって事は」


「討伐対象の妖怪も、結構強いと思うし」


「そう言えば天城さんって、どれくらい強いんですか?」


 俺は、ふと気になったので聞いてみた。


「天城は、妖術師の中で五本の指に入るくらい強いって言われてる」


「だから、たまに他の妖術師から応援の要請が来るんだよね」



 そんな事を言っていると、雷牙犬が吠えた。


 すると師匠が出てきて、


「霧島、どこだ?」


 そう、少し暗い声で尋ねた。


「駅の近くの路地裏」


 霧島さんはそう言った。


「師匠、私が行く」


 そう続けた。


「分かった。行ってこい」


「後、九条って言ったか?」


「お前は、まだ妖術は使えないだろうが、闘いかの勉強だ」


「お前も行け」


 そう言われたので、俺と霧島さんは、


「御意」


 そう言って屋敷を出た。



 俺と霧島さんは、走って現場に向かった。


 向かっている途中、霧島さんが言った。


「一応、契約妖怪がいれば指示を出して戦えるよ」


「ただ、指示の精度は『獣』の能力者よりかは劣るけど」


「霧鹿に、初めてでまぁまぁ的確な指示を出せた君なら」


「多分、夜猫にも的確な指示を出せるはず」


「だから、私の援護をお願い」


 そう言われたので、


「御意」


 そう返した。



 現場に着くと、歪んだ自動販売機みたいなものがいた。


「これは付喪販鬼つくもはんき


「攻撃方法は、金属アームでの高速突進による圧迫」


「缶や瓶を射出する攻撃」


「見た目の割に機動性が高いから、まずいわね」


 そう言うと、さっそく付喪販鬼が缶を飛ばしてきた。


「気をつけて」


「射出されてくる缶や瓶に触れると、しばらく動けなくなる」


 そう言われたので、俺は缶を避けた。



「さてと」


「やられてばっかじゃ気が済まないから、こっちからも行くよ」


『妖術発動!壱の型獣令』


「雷牙犬、突進しながら噛みついて、金属アームを破壊して」


 そう言うと、続けて、


『妖術発動!肆の型獣歩』


 雷牙犬のスピードが上がった。


 俺は夜猫に、


「援護するぞ」


「付喪販鬼が出してくる缶や瓶を、連続切りで切ってくれ」


 そう指示した。


 俺は、触れ合う中で夜猫の尻尾は、刃物のように硬く鋭くなる事に気づいていた。


 夜猫は指示通り、雷牙犬が突進する先にある缶や瓶を斬撃で切った。


 どうやら夜猫は、直接切る以外にも、斬撃で切れるらしい。


 付喪販鬼は、缶や瓶を切られ、雷牙犬が突っ込んでくる事を察知したのか、逆にこっちに突っ込んできた。


『妖術発動!捌の型獣皮鎧』


 雷牙犬の皮膚が硬化し、攻撃を受け止めた。


「雷牙犬、一回下がって」


 霧島さんの指示で、雷牙犬が下がった。


「これは、近接戦闘はやめた方が良さそうだね」


「それじゃあ」


『我の契約妖怪、月牙虎げつがこよ、我の元に現れよ』


 そう言うと、白い虎が現れた。


『妖術発動!壱の型獣令』


「月牙虎、突進を殲滅して」


「その後、背後に回り込んで爪撃して」


 そう指示した。


 付喪販鬼は、またもこちらに突進しようとしていた。


「九条くん」


「爪撃をしたら、君の夜猫は正面に連続切りをするように指示して」


 そう言われたので、俺は夜猫に指示をした。


「雷牙犬も、爪撃をしたら突進して噛みついて」


 付喪販鬼が突進してくると、月牙虎は凄まじい圧を出して突進を殲滅し、一気に背後に回って爪撃した。


 その後、夜猫が連続切りをし、雷牙犬は突進して噛みついた。


 そうすると、付喪販鬼は倒れた。



 霧島さんは札を持って行き、付喪販鬼に貼って言った。


『影は影へ、闇は闇へ』


『契りは成り、封は閉じた』


『妖怪よ、静かに眠れ』


 そうすると、付喪販鬼は塵になって消えた。


第9話完


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

次回も引き続き更新していく予定です。

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次回もよろしくお願いします。

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