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妖怪に襲われた俺、実は封印能力持ちでした  作者: 若葉
弍の章 柱との修行
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第30話 対断ち切り前編

 断ち切りの姿は消えた。だが、全員が戦闘体制を取り、その攻撃に備えていた。


「神代、契約妖怪使って鎮妖連の本部にこの事態を報告できるか?」


神無月さんは神代さんに聞いた。


「風爪鷹を使えば、割と速く報告できると思います」


神代さんはそう答えた。


「じゃあ、とっとと報告させろ」


神無月さんは落ち着きつつ、少し焦っているような声でそう言うと、神代さんは風爪鷹を報告に向かわせた。


「お前ら全員、互いに背中預けあえ」


神無月さんがそう指示したので柱と師匠が円になり、俺はまだ弱いのでその円の中心に移動した。


不気味な空気が俺たちを覆っているようだ。


神代さんの契約妖怪もこの異様な空気に少し恐怖を感じているようだ。


その瞬間、神無月さんと白峰さん、そして師匠以外の全員が飛ばされた。


でも、断ち切りの攻撃を受けたようではないようだ。


数秒遅れて、俺はようやく状況を理解した。


危険だと判断した神無月さんたちが、俺たちを強制的に退避させたのだろう。


まずい状況だ。


速く戻らなければ。


元いた場所に近づいた時、何か嫌な予感がしたので変替を発動した。


嫌な予感は当たっていたようで、断ち切りの攻撃が来ていた。


変替をした事で致命傷こそ逃れたが、腕に切り傷を負った。


俺が生きている事を断ち切りが確認するとすぐさま間合いを詰めて攻撃を仕掛けてきた。


俺は死んだと思った。


次の瞬間、視界が赤に染まるはずだった。


変替は体への負担が大きい。


連発はできない。


ただ、俺は生きていた。


目の前には神無月さんがいて刀で断ち切りの攻撃を受け止めていた。


しかし、神無月さんの体にもいくつもの切り傷があり、刀にも傷がついていて刃こぼれを起こしていた。


「九条、お前の力を貸せ。俺だけじゃ無理だ」


そう言われたので「はい」俺はそう返した。


「白峰は九条の援護を。鳳条さんと俺で断ち切りの隙を作る。」


俺たちはすぐに行動を開始した。


断ち切りの動きは素早く、下手に考えてる時間が無いからだ。


「神無月さん、俺は術で妖怪の能力を模倣できます。断ち切りの能力を模倣できれば倒せるかも」


神無月さんは間髪入れずに「なら速くやれ」そう言ってきた。


「でも、さっきから模倣しようとしてるんですが、出来ないんです」


俺はそう返した。


「もしかしたら断ち切りが強力すぎて模倣できないのかもな」


白峰さんがそう言った。


「なるほど、だったら断ち切りを抑えればいいんですね」


こっちに走りながら天城さんがそう言った。


「天城、お前は下がってろ」


神無月さんは天城さんにそう言う。


「俺だって東方の参柱です」


そう力強く返した。


「なら、俺と鳳条さんの援護をしろ」


天城さんは「御意」そう返した。


「九条、お前は術で断ち切りの能力を模倣する事に専念しろ。たまにこっちに来る攻撃は全て俺が何とかする」


白峰さんは俺にそう言ったので俺は拾玖の型変相写を発動しようとし続けた。


その時、「俺のことを忘れないでくださいよ」俺の方に来た攻撃を防ぎながら鷹宮さんがそう言った。


「白峰さん、九条の援護は俺に任せて断ち切りの方を」


そう言うと「分かった。頼むぞ」白峰さんはそう言って神無月さんたちの方へ走り始めた。


その時、断ち切りが何かしたのか神無月さんたちが飛ばされ、俺たちの方にまで砂嵐が舞ってきた。


砂嵐のせいで状況が把握できなくなった。


砂嵐がなくなると断ち切りの前には黒い大きな獅子がいて断ち切りに威嚇をしていた。


「皆さん大丈夫ですか?」


神代さんも来たようだ。


飛ばされた神無月さんたちも立ち上がった。


「やっと、柱全員揃ったな。さてと、ここからは俺らのターンだ。お前ら行くぞ」


神無月さんは刀を回しながらそう言った。


第30話完

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

次回も引き続き更新していく予定です。

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