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妖怪に襲われた俺、実は封印能力持ちでした  作者: 若葉
弍の章 柱との修行
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第29話 壱柱と元壱柱

 屋敷に帰ると、天城さんと神代さんも帰って来ていた。


「やっと帰って来たか。では、鳳条さん手合わせをお願いします」


そう神無月さんが言った。


「全員揃ったし、いいだろう。どこで手合わせをする?」


「俺と鳳条さんが手合わせをするんです。山へ行きましょう」


そう神無月さんは言って屋敷を出て行ったので俺たちもついて行った。



 山に着くと


「鳳条さん、3本勝負でいいですか」


神無月さんがそう言った。


「あぁ、構わん」


そう言って刀を抜いた。


神無月さんも刀を抜いた。


この2人の間には静かな空気が流れていた。


しかし、神無月さんは久しぶりに師匠と手合わせできるからか、少し嬉しそうだった。


「白峰、始めの号令を頼む」


神無月さんがそう言った。


「分かった。神無月、鳳条さん、用意はいいですか?」


「あぁ、俺はいいぞ」


神無月さんは刀を握り直してそう答えた。


「構わない」


師匠は静かにそう答えた。


「では、始め」


白峰さんがそう言うと、2人とも刀に影を纏わせ、相手に向かって切り掛かり始めた。


神無月さんも師匠も動きが速く、俺には目で追うことすら不可能だった。


ただ、ところどころ2人の刀が当たっているのか、刀から離れた影が見えることはあった。


隣には神代さんがいたが、神代さんはちゃんと2人の動きを追えているように見えたので


「何が起こってるんですか?」


そう聞いてみた。


「あ、九条くんには今の壱柱と元壱柱の手合わせを目で追うのは難しかったか。


九条くんには私たちの前で2人が手合わせしているように見えるかもだけど、本当は、私たちの頭上まで時々来ているよ」


神代さんがそう言った。


「本当ですか」


俺は驚いてそう聞き返した。


「本当だよ。ほら、今も私たちの上を通った」


「九条、妖術を使ってもいいから2人の動きを追ってみろ」


天城さんが俺にそう言った。


「分かりました。やってみます」


『妖術発動!参の型変眼へんがん


これを使うと妖怪の視力を得ることができる。


妖怪の視力を得ると、少しだけど2人の動きを追えるようになった。


2人の動きには無駄がなく、互角に見えた。


それより驚いたのは、2人が凄い速さで術を発動していることだ。


術をあんなに速く連続で発動するのはかなりきつい。


そうこうしていると、神無月さんが決定打を出し、2人の動きが止まった。


その瞬間、衝撃波のような風圧が辺りを吹き荒れた。


「神無月、お前強くなったな」


「鳳条さんもそんなに衰えてないじゃないですか、気抜いたら一瞬でやられそうですよ」


その後、師匠が2本、神無月さんが3本取って、手合わせが終わった。


俺は神無月さんと師匠の手合わせを見て、俺はまだまだ弱いんだと改めて実感した。



 俺たちは帰ろうと歩き始めたその時、神無月さんが刀を振った。


「お前ら」


そう言うと、白峰さん、天城さん、鷹宮さんが一瞬で術を発動していた。


何が起きてるんだ。


「九条、何ボケっとしてるんだ」


天城さんにそう言われて、俺はやっと状況を把握した。


目の前には断ち切りがいたんだ。


神無月さんたちが断ち切りの攻撃を逸らしてくれたから、俺は無傷であることも理解した。


鳳条さんもすぐに術を発動し、神代さんも契約妖怪を召喚した。


「東方伍柱、九条……そして元壱柱・鳳条玄武。今日ここで、お前らを殺す」


断ち切りはそう言って姿を消した。


第29話完

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

次回も引き続き更新していく予定です。

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