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妖怪に襲われた俺、実は封印能力持ちでした  作者: 若葉
弍の章 柱との修行
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第28話 元壱柱鳳条玄武

 朝起きて朝食を食べに降りると白峰さんが怪我をしたのか包帯を巻いていた。


「これで全員だな。結論から言う。俺は西方の伍柱にも応援を要請すべきだと思う」


俺が席に着くと神無月さんがそう言った。


「神無月さん、言葉足らずですよ。突然どうしたんですか?」


神代さんがそう聞いた。


「昨日、夜、白峰と久々に本気で手合わせをした。手合わせをした後、お前らから報告を受けていた断ち切りが姿を見せず、問いかけてくる現象に遭遇した。声の気配だけでも俺が遭遇、討伐した妖怪の中で一番だ。これから、俺が九条を鍛えたとしても到底この6人では討伐できない」


神無月さんがそう言うと場が静まり返り、部屋には時計の秒針の音だけが響いた。


「白峰さんも同意見ですか?」


天城さんが白峰さんにそう聞いた。


「神無月がそうすべきと言うなら俺もそれに同意する」


「いや、神無月さんも白峰さんも大袈裟ですって。俺たち東方だけで討伐できますよ。天城もそう思うだろ」


鷹宮さんはその場の空気感に押されたのか天城さんに話を振った。


「確かに、神無月さんが言うように討伐できないかもしれません。ただ、西方まで招集すると、日本全国の妖術師のバランスが崩れかねません」


「私もそう思います。妖術師のバランスが崩れると至る所で被害が発生しかねません。事実、今、私たちがここに集まっていることで、私たちが元々管轄していた場所では妖怪の発生数が増加していると言う報告も聞いていますし」


神代さんはそう言った。


「いたしかない。対断ち切り戦は私も参加しよう」


そう言って師匠が部屋から出て来た。


「鳳条さん」


神無月さんは驚いてそう言った。


「でも、師匠はもう」


天城さんが師匠にそう言った。


「あぁ、私は衰えた。ただ、この事態を黙って見ているわけにも行かぬ」


「鳳条さん、俺と手合わせをお願いします」


神無月さんが偉く丁寧に頭を下げ、そう言った。


「鳳条さんのお力がどれほど残っているか、その把握を兼ね、お願いします」


俺は隣に座っている神代さんの耳元で「なんで神無月さんは師匠にはあんなに敬意を持って接してるんですか?」そう聞いた。


「そうか、九条くんは知らないのか。鳳条さんは元東方壱柱。そして、神無月に剣術を教えた師でもあるの」


「だから、師匠も刀を」


「そう。鳳条さんは妖術師最強と言われた人でもあるの」


神代さんと小声で話していると師匠が「よかろう。久しぶりに、手合わせしようじゃないか」そう答えた。


「ありがとうございます」


神無月さんはそう答え、席を立ち、俺たに「お前らも俺たちの手合わせを見ろ」そう言ったが


「神無月、それだと手合わせはお預けだな」


白峰さんがそう言った。


「なぜだ?」


「こいつらは学校がある」


神無月さんは何か言おうとした瞬間、


「では、手合わせは後でだな」


師匠がそう言って部屋に戻って行った。


神無月さんは「学校なんか行かなくてもいいだろ」そうぼそっと言った。


おそらく心の声が出て来てしまったのだろう。


そして、その後俺たちは学校へ向かった。



 学校へ着くと田中さんが俺のところに来て「九条くん、今日、放課後って暇?」そう聞いて来た。


今日は部活が無かったが、おそらく遅くなると神無月さんが怒ると思ったので「ごめん。今日、用事あるんだ」そう答えると「そうなんだ。分かった」そう言ってどこかへ行ってしまった。


一体なんだったんだ?


そういえば最初に会った時から彼女には違和感がある。


なんというか妖怪みたいだ。


いや、まさかな。


第28話完


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